【出会うだけで磨かれる”絵を見る1分” No.37 子どもの感性で見たくないモノ】
((full_name))、
国宝伝道師Tomokoです。
今日のテーマは子どもの感性について。
春休み、11歳の娘と鎌倉にある美術館に行きました。
そこはいかにも、 ”子どもウケ” しない美術館でしたが、
非常に小さく、作品数が少ない。
更に、子どもも楽しめる鎌倉の小町通りという場所から10秒で行ける立地ということで、
ちょっと寄り道感覚で、サラリと寄ってきたという感じです。
子どもは
好きなコト、
好きなモノに忠実なので、
その要素が感じられない、つまり面白そうじゃないと感じれば、嫌々な状態になります。
そういう状態で無理やり連れ回すと、
美術館はツマラナイ場所とインプット
されてしまう可能性があるので、ご注意くださいね。
さて、今回の美術館は、娘にとってはまさに、
行きたくない類の雰囲気だったのですが、
私の仕事に付き合ってもらうという形で寄りました。
作品メインは日本画20点 弱、他はスケッチ等で
子どもがサーと見るには、数分。
日本画は美人画ばかり。
それらの美人画、娘の目には”不気味”だったようです。
怖くはない。不気味なだけと言い張っていました。
そして、「おばあちゃんの家にある絵とかも、本当は全部なんか怖いんだよね」と暴露。
そういえばと思い出されたのは、
以前、我が家で、
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵が表紙になった書籍を、
表紙が見えるように立て掛けておいたら、
「それ裏返して。怖い。」と言われました。
それが、この本です。
読んでみたい方はコチラ👇
表紙の絵は
レオナルド・ダ・ヴィンチ
《サルヴァトール・ムンディ》
こちら、今日の一枚ではないですが、数年前に世間を騒がせた一作なので、ぜひ、リンクにアクセスして、【美術手帖】の記事もご覧ください。
美術手帖 2021.11.15
『ダ・ヴィンチの《サルバトール・ムンディ》は工房作か。プラド美術館が判断下す』
画像&記事はコチラ👇
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/24843/pictures/1
本の表紙を見て、娘は最初、モナリザと勘違いしていました。
ルーヴル美術館で本物を一度見ただけですが、記憶に残っていたようです。
子どもは、自分の感覚に敏感です。
その中でも、恐怖心をかきたてるものは、目にするのも嫌だと。
今回は、狭い展示室でしたが、一通り全作品を見たら、外の休憩所で待っていました。
展示室は薄暗いので、子どもにとってはより不気味さが増すのかもしれません。
訪問した美術館は、
鎌倉市鏑木清方記念美術館です。
企画展タイトルは
「花咲くよろこびー清方が描いた花々ー」
(4月9日まで開催)
その中からご紹介。
今日の一枚。
鏑木 清方(かぶらき・きよかた)
『早春』1918年/鏑木清方記念美術館蔵
http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/collection/soshun.html
↑↑↑コチラのURLリンクをクリックすると、本作品をご覧いただけます。2本の指でピンチアウト(拡大)は可能ですが、画像がぼやけますので、全体をお楽しみください。
鏑木氏の作品は美人画が印象的ですが、
草花のスケッチを折に触れて残していたそうです。
人物の佇まいと、背景の草花、風景が互いに引き立てる理想の取り合わせを追求した画家だと。
加えて、本作品
『早春』は屏風ですので、
部屋に置かれることを想定して、
部屋や家具の雰囲気に合う色合いを考えられて制作されたとか。
部屋に置かれたこの屏風絵を見てみたいなと思いました。
大人にとって【美しい】女性の絵が、子どもにとっては不気味に感じる。
子どもは何を感じ取っているのでしょうか。
どんなイメージと重なり、この絵が不気味なのでしょうか。
全くわからないでもないその感覚、
私も幼少だった頃は同じだったなと思い出されました。
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でも、智子さんのサロンは全くそんなことなくて、皆さんがそれぞれ自由に感じて自由に発言できる、そんな場所です。正解がないから否定もされない、こういう安心感と温かくて楽しい雰囲気だからこそ、ますます五感が研ぎ澄まされて感度が上がっていくように思います。
絵を眺める。そしてまずは感じる。
知識をつけるのはその後でいいのかも…と気付かされました。好みの絵に出会えれば必然的に興味か湧いてくるので自ら調べる。
あ、もちろん講座では沢山の知識を得ることができます!その時代の背景や、日本と西洋のアートについての学びはとても刺激的です。
自分なりのアートの楽しみ方がわかってきて、美術館めぐりをできる日が待ち遠しいです。

これまでは、絵画鑑賞は難しいと思っていた。知識のある人が鑑賞するものだと思っていた。実際に絵画を目の前にしても、どこを見たらいいのか、どう感じたらいいのか、何を読み取ればいいのか、全くわからなかった。「絵を鑑賞する」ことの正解を求めてしまっていたけれど、本当は真逆だとTOMOKOさんが教えてくださいました。
目の前の絵をただ観察してみる。何が描かれているかな。どんな風に見えるかな。色はどんな感じかな。質感は感じられるかな。
そして、そこから始まる自分だけの妄想と想像。
何を思い浮かべてもいいし、どんな物語を紡いでもいい。自分だけの世界を広げる。そんな鑑賞の方法を教わりました。
これが面白い!
自分を解放している感じ。カチコチになりがちな頭を柔軟にほぐしてくれる。なんといっても自由に発想してもいいって、世界が広がる感じがして心が踊る!
サロンでは、自分の妄想や想像に共感してくれたり、笑ってくれたりするので、なんだか気持ちがいいのです。
1人で鑑賞もいいけれど、人と共有することで違った見方・価値観・感情を知ることができる。仲間がいることで、妄想や想像したことを一生懸命に言葉で表現しようとするのも、いい頭の体操になってるなと感じられました。
終わったら、なんか知らんけど、スッキリしていました。
なぜか笑いが絶えないサロン。また、参加したいです!

「教養を深めるカルチャー講座」
講座を受けるまでは、そんなイメージを持ってましたが、講座もサロンも、全然違う雰囲気でした。
講座では、アートの歴史や背景についても、分かりやすく解説してもらえますが、鑑賞、ワーク、シェアの時間がたっぷり用意されています。
だから、ひとりでじっくり自分と対話する時間と、皆さんと感覚や思考を共有する時間の、両方が味わえるんです。
オンラインだけど何度かご一緒していると、なんとなく距離が縮まってきて、お会いしたことないのにとっても親近感!
皆さん、意見はそれぞれ違うんですが、そこがまた面白くって〜
「意見が違うところが面白い」
もしかして、心からそう感じたのは、はじめてかもしれません。
仕事や地域のつながりとも、また違う。
大人の、秘密の隠れ家的なサロンだと思います。

どこかでずっとそう思ってたんですけど、1回目でその先入観が取り払われました。
アートを通して、自分と他の人の着眼の違いが一瞬で明らかになるワークも、すごく面白かったです!
2回目もとても楽しみにしています。
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