【出会うだけで磨かれる”絵を見る1分” No.街並みと家と壁とドアで“自分”を見せる画家】
((full_name))、
国宝伝道師Tomokoです。こんばんは。
今日は、私が2月に訪れた展覧会から一枚を選びました。
当展覧会は、
東京ステーションギャラリーで明日2日まで開催。
4月15 日〜6月25は大阪中之島美術館へ巡回展示予定です。
大正〜昭和を生き、
パリ滞在時に描いた絵が有名な
30歳で夭折した男性画家。
佐伯 祐三(さえき・ゆうぞう)
『モランの寺』1928年/東京国立近代美術館蔵
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/100550
↑↑↑コチラのURLリンクをクリックすると、本作品をご覧いただけます。
絵の下にある”□のマーク”を押すと、画像が大きく表示され、指先でピンチアウトして拡大縮小も可能です。
きっと
この作品を一枚単独で見ていたら、
私は多分、こう思った。
100年前の日本を想像しつつ
「あ〜、あの時代、パリに魅せられた画家がパリで描いた風景か」と。
1900年になったばかりという時代に、
画家として海外に行った人達からは、
”闘っている気概”
気迫を特別感じるものが多い。
それでも、なんとなく、
風景、建物、街並み...と来れば、
日本とは違うそれに魅せられたのだろうと。
それを描きまくったのかなと、
単純な想像が頭をよぎる。
展覧会に行く前に、
何気に親に彼のことを訊れば、
「あ〜、佐伯祐三ね。知ってるわよ。
昔、よく見た。建物ばかり描く画家よね。」
という返答が返ってきた。
彼は1928年に亡くなったが、
作品は戦争を乗り越え、
昭和を生きた親の世代に
”馴染み”のある画家だったということが伝わってくる。
今回、展覧会ポスターになっていた絵も、
少し知っている彼の絵も、
私はそんなに好きな感じではなかったけど、
”何がいいのかな”と
実物を 見て確認してみたくなった。
そして、実際、生で見てみて凄くよかった。
30歳で亡くなった彼の、
生涯の作品の変遷を見ていたら、
パリの街並みも、
家も、
壁も、
そしてドアも、
それらの全部、
彼自身が投影されたもの、
つまり彼自身なのだと感じた。
そして、沢山見ていたら、
壁もドアも、
【彼の目】という眼鏡を掛けて見ている
そんな気持ちになった。
目の前のドアは、【彼の目】で見たドアの形。
こんな風にドアが見えている
・・ということを見せられると、
自然と
自分が彼の気持ちにシンクロするようで、
彼自身になって見ているかのように錯覚した。
彼自身と私の境目は曖昧になって、
彼の見たドアを彼の気持ちになって見ていた。
でも、それは本当はあくまでも想像の域を超えない。
だけど、
彼の人生を擬似体験した私は、
【表現】の世界をまた一つ味わい深く感じることができるになった。
画家とは本当に凄い人だと思う。
息吹の感じられない、
時に無機質な壁やドア、
人のいない街並みで、
自分の事を表現できるのだから。
そこで、思い出す。
この展覧会のタイトルは
佐伯祐三ー自画像としての風景ーだったと。
なんて秀逸なタイトルなんだ!
学芸員さんにアッパレ。
<<佐伯祐三展覧会情報>>
【東京ステーションギャラリー】で明日4/2まで開催!⏬
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202211_saeki.html
【大阪中之島美術館】で4/15から開催!⏬
https://nakka-art.jp/exhibition-post/saekiyuzo-2023/
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でも、智子さんのサロンは全くそんなことなくて、皆さんがそれぞれ自由に感じて自由に発言できる、そんな場所です。正解がないから否定もされない、こういう安心感と温かくて楽しい雰囲気だからこそ、ますます五感が研ぎ澄まされて感度が上がっていくように思います。
絵を眺める。そしてまずは感じる。
知識をつけるのはその後でいいのかも…と気付かされました。好みの絵に出会えれば必然的に興味か湧いてくるので自ら調べる。
あ、もちろん講座では沢山の知識を得ることができます!その時代の背景や、日本と西洋のアートについての学びはとても刺激的です。
自分なりのアートの楽しみ方がわかってきて、美術館めぐりをできる日が待ち遠しいです。

これまでは、絵画鑑賞は難しいと思っていた。知識のある人が鑑賞するものだと思っていた。実際に絵画を目の前にしても、どこを見たらいいのか、どう感じたらいいのか、何を読み取ればいいのか、全くわからなかった。「絵を鑑賞する」ことの正解を求めてしまっていたけれど、本当は真逆だとTOMOKOさんが教えてくださいました。
目の前の絵をただ観察してみる。何が描かれているかな。どんな風に見えるかな。色はどんな感じかな。質感は感じられるかな。
そして、そこから始まる自分だけの妄想と想像。
何を思い浮かべてもいいし、どんな物語を紡いでもいい。自分だけの世界を広げる。そんな鑑賞の方法を教わりました。
これが面白い!
自分を解放している感じ。カチコチになりがちな頭を柔軟にほぐしてくれる。なんといっても自由に発想してもいいって、世界が広がる感じがして心が踊る!
サロンでは、自分の妄想や想像に共感してくれたり、笑ってくれたりするので、なんだか気持ちがいいのです。
1人で鑑賞もいいけれど、人と共有することで違った見方・価値観・感情を知ることができる。仲間がいることで、妄想や想像したことを一生懸命に言葉で表現しようとするのも、いい頭の体操になってるなと感じられました。
終わったら、なんか知らんけど、スッキリしていました。
なぜか笑いが絶えないサロン。また、参加したいです!

「教養を深めるカルチャー講座」
講座を受けるまでは、そんなイメージを持ってましたが、講座もサロンも、全然違う雰囲気でした。
講座では、アートの歴史や背景についても、分かりやすく解説してもらえますが、鑑賞、ワーク、シェアの時間がたっぷり用意されています。
だから、ひとりでじっくり自分と対話する時間と、皆さんと感覚や思考を共有する時間の、両方が味わえるんです。
オンラインだけど何度かご一緒していると、なんとなく距離が縮まってきて、お会いしたことないのにとっても親近感!
皆さん、意見はそれぞれ違うんですが、そこがまた面白くって〜
「意見が違うところが面白い」
もしかして、心からそう感じたのは、はじめてかもしれません。
仕事や地域のつながりとも、また違う。
大人の、秘密の隠れ家的なサロンだと思います。

どこかでずっとそう思ってたんですけど、1回目でその先入観が取り払われました。
アートを通して、自分と他の人の着眼の違いが一瞬で明らかになるワークも、すごく面白かったです!
2回目もとても楽しみにしています。
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