【出会うだけで磨かれる”絵を見る1分” No.31 100年前の作品が”むしろ新しい”となる謎】
((full_name))、
こんにちは、国宝伝道師Tomokoです。
先日、配信したメルマガですが、文字が大き過ぎたようで大変失礼致しました。
アプリや自分の表示設定により異なるようですが、それにしても大きすぎましたね。ごめんなさい。
さて、今日は
古くても新しい絵についてです。
よく昔の絵、例えば100年前、200年前の絵画作品を見て、
「むしろ新しい!」
と感動する。
そんな感想が漏れるのを耳にすることがあります。
例えば、TVのアートを紹介する番組などで、芸能人がそんな感想を言っているイメージです。
若い人からもそういう声があがるので、若者感覚でも”新しさ”を感じるということです。
なぜ、そういう感覚になるのか。
今日の一枚。
今、東京都美術館(上野)で展覧会が開催されていることで
話題の人、
夭折の天才画家と言われるこの人の作品です。
エゴン・シーレ
『膝を立てて座っている女』
1917年/プラハ国立美術館蔵
bit.ly/3Ly43SI
↑↑↑コチラのURLリンクをクリックすると、本作品をご覧いただけます。
この作品、100年以上前の作品ですが、”古さ”を感じますか?
私は感じないのですが、みなさまはいかがでしょうか。
この絵、私の記憶では、中学校か高校生の美術の教科書に載っていました。
今、開催中の展覧会がネットで取り上げられるようになる前までは、
エゴン・シーレと言えば、この絵が検索結果に出てくるような絵でした。
(今は、現在の展覧会の影響もあって、色々出てきます。)
教科書に取り上げられるような絵(作家)でも、
日本人が当たり前に知っているような画家かと言えば、そうでもないと思います。
今回の展覧会にあたって、広告では【天才】とうたわれていますが、日本における知名度は案外高くない。
(シーレが生まれ育ったウィーンでは、誰もが知っている、親しみのある画家だそうですが。)
日本での知名度の高低は、
今回の展覧会が30年ぶりで、
日本国内において【目にする機会】が少なかったから...と言えるかもしれません。
では、
だから目新しいのか?
恐らくそうではなく、
他にない個性、
他にない雰囲気、
真似できない技術(表現)が際立っている
唯一無二のアーティストだからです。
例えば、ゴッホ。
”他にいない”という感覚が皆さまの中にもあると思います。
でも、かなり高い確率で日本人は皆、知っている。
どんな絵かも思い浮かぶ。
だから、”新しい”という感覚は湧きません。
知名度が高く、知りすぎているので、既視感があるからです。
美術の世界でも、”テクニック”や”技術”というのは
理論的に研究されたり、
教える、真似ることで、
誰かが初めてそれをやった後、【使われる】ことになります。
でも、真似できないもの、
もちろん、絵に込められた気迫のようなものも含めてですが、
それが
古かろうが見たことない斬新さのある唯一無二の作品になるのだと思います。
100年間でも生きている。
いつの時代の人が見ても、
斬新で
魅力的
な作品なのだと思います。
まさに芸術。
彼の展覧会は上野で4月9日(日)まで。
会期終盤は混みます。
https://www.egonschiele2023.jp/
この展覧会に行った直後、
一時期、彼の虜になりました。
なので、次回メルマガも今回のシーレを取り扱います。
次回の「絵を見る1分、今日の一枚」は展覧会で観ることができる絵をご紹介します(今日紹介したリンクの作品は来日していません)。
展覧会でのとっておきの一枚(作品)を紹介するのは、ネタバレになって気が引けるので、そうではない割とネットで目にする作品にしておこうと思います。
それでは、良い週末を!
Have a beautiful weekend!!
〜メルマガを読んでくださっている皆さまへ〜
ご登録ありがとうございます。嬉しいです。
もし、記事の内容が良かったら、
”いいね”や、シェアやご感想をぜひお願いします。
また、過去に配信したメルマガバックナンバーは、下方にリンクがあります。
ぜひ、知っておいてほしい絵、教えたくなる絵を紹介していますので、
バックナンバーもお楽しみいただけたら嬉しいです!!


でも、智子さんのサロンは全くそんなことなくて、皆さんがそれぞれ自由に感じて自由に発言できる、そんな場所です。正解がないから否定もされない、こういう安心感と温かくて楽しい雰囲気だからこそ、ますます五感が研ぎ澄まされて感度が上がっていくように思います。
絵を眺める。そしてまずは感じる。
知識をつけるのはその後でいいのかも…と気付かされました。好みの絵に出会えれば必然的に興味か湧いてくるので自ら調べる。
あ、もちろん講座では沢山の知識を得ることができます!その時代の背景や、日本と西洋のアートについての学びはとても刺激的です。
自分なりのアートの楽しみ方がわかってきて、美術館めぐりをできる日が待ち遠しいです。

これまでは、絵画鑑賞は難しいと思っていた。知識のある人が鑑賞するものだと思っていた。実際に絵画を目の前にしても、どこを見たらいいのか、どう感じたらいいのか、何を読み取ればいいのか、全くわからなかった。「絵を鑑賞する」ことの正解を求めてしまっていたけれど、本当は真逆だとTOMOKOさんが教えてくださいました。
目の前の絵をただ観察してみる。何が描かれているかな。どんな風に見えるかな。色はどんな感じかな。質感は感じられるかな。
そして、そこから始まる自分だけの妄想と想像。
何を思い浮かべてもいいし、どんな物語を紡いでもいい。自分だけの世界を広げる。そんな鑑賞の方法を教わりました。
これが面白い!
自分を解放している感じ。カチコチになりがちな頭を柔軟にほぐしてくれる。なんといっても自由に発想してもいいって、世界が広がる感じがして心が踊る!
サロンでは、自分の妄想や想像に共感してくれたり、笑ってくれたりするので、なんだか気持ちがいいのです。
1人で鑑賞もいいけれど、人と共有することで違った見方・価値観・感情を知ることができる。仲間がいることで、妄想や想像したことを一生懸命に言葉で表現しようとするのも、いい頭の体操になってるなと感じられました。
終わったら、なんか知らんけど、スッキリしていました。
なぜか笑いが絶えないサロン。また、参加したいです!

「教養を深めるカルチャー講座」
講座を受けるまでは、そんなイメージを持ってましたが、講座もサロンも、全然違う雰囲気でした。
講座では、アートの歴史や背景についても、分かりやすく解説してもらえますが、鑑賞、ワーク、シェアの時間がたっぷり用意されています。
だから、ひとりでじっくり自分と対話する時間と、皆さんと感覚や思考を共有する時間の、両方が味わえるんです。
オンラインだけど何度かご一緒していると、なんとなく距離が縮まってきて、お会いしたことないのにとっても親近感!
皆さん、意見はそれぞれ違うんですが、そこがまた面白くって〜
「意見が違うところが面白い」
もしかして、心からそう感じたのは、はじめてかもしれません。
仕事や地域のつながりとも、また違う。
大人の、秘密の隠れ家的なサロンだと思います。

どこかでずっとそう思ってたんですけど、1回目でその先入観が取り払われました。
アートを通して、自分と他の人の着眼の違いが一瞬で明らかになるワークも、すごく面白かったです!
2回目もとても楽しみにしています。
メールアドレスを変更したい場合は アドレスの変更 をクリックして変更してください。
配信停止ご希望の方はお手数ではございますが 配信停止 をクリックして停止してください。