藤由達藏
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「現実は多様だ! だからこそ色々な人と話して多面的に考えよう!」【夢が実現するメルマガ】第283号

2022/11/ 7配信


「現実は多様だ! だからこそ色々な人と話して多面的に考えよう!」【夢が実現するメルマガ】第283号


皆様へ


おはようございます!!
夢実現応援家®の藤由達藏です。


今回からはじめて購読される方へ。


当メルマガは、毎号「こってり」した内容をお届けしています。じっくり読んでいただくと、味わい深い記事ばかり掲載しております。バックナンバーもお楽しみの上、おなじみになっていただけたら嬉しいです。


「こってり」とはどういう意味か? それは読んでいただけるとわかると思います。


どうぞよろしくお願いいたします。


▼「夢が実現するメルマガ」バックナンバー
https://www.reservestock.jp/page/backnumbers/MTY4OGFlN2ExZ


 



第283号 目次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■1■「どこにいて何を見るかで、世界の様相は一変する」(藤由達藏)
■2■「ただ『がんばる』のではなく…」(八川まどか)
■3■ 連載『我と汝・対話』を読む・第130回
 「まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくのだ!」(藤由達藏)
■4■試しできます! 夢実現応援の対話(藤由達藏)
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◎いよいよあと数日で、新刊発売です!


今年二冊目の新刊がまもなく発売です。


『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』(藤由達藏著 ぱる出版)
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ついに見本も届きました。手に取ってみると、「ついに完成したか」という感が強まります。



同時に、もう書き加えることも、書き直すこともできないのか、と自分の手を離れてしまった寂しさを感じます。
「もう、私のことをかまってもらえないのね・・・」
とセンチメンタルな気分になるのです。「書くヘンタイ」なので、もう書けないのかと思うと寂しいわけです。


とはいえ、寂しいとか書けないのは残念とか言っていられません。この世に誕生した我が子をたくさんの方々に受け取って戴かなければならないのです。最近、ながらくやっていなかったYouTubeでの動画配信も始めました。ひとえに、新刊を多くの方に読んでいただきたいからです。


◎GonmatusのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCWL_o0AnrITtJGKy7tkMB9w



もうまもなくの発売です。書店でもすでに予約できますので、是非リアル書店で予約をしていただき、いち早く手に入れていただければと存じます。


今回も、特典動画を用意しました。今回は、本文記載のASB(いわゆるワーク)をセミナーさながらに、一人で取り組める動画も用意しています。それもお楽しみにしてください。


では、早速お近くの書店にご予約をお願いいたします。


『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』(藤由達藏著 ぱる出版)
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◎読書の秋到来!


ちょうど今、神田神保町では、古本祭り真っ盛り。本を読むのちょうどいい季節となりました。秋の夜長の読書を楽しむためには、拙著『人生を変え夢を実現させるための読書術』(ユサブル)もオススメです。是非、この機会にご覧いただき、読書の楽しさを深く理解して、いろいろな本をお読みになっていただければ幸いです。


『人生を変え夢を実現させるための読書術』(藤由達藏著 ユサブル刊)
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内容の一部
・「専門分野以外は入門部分だけを読めばいい」
・「人に言えないような本を読んでみる」
・「本の中の対立関係を意識する」
・「現代詩はアイデアの宝庫」
・「積ん読の効果」
・「速読を目指すよりマイペースがいい」
・「読書は体験と心得る」
・「忘れても問題はない」
・「興味のない分野にヒントがある」


 



◎「合わせ鏡の伝」の原典が出版されました!


当メルマガで連載中の「合わせ鏡の伝」の原典とも言える、大東流合気柔術玄修会の口伝が集められた本が出ました。著者は、玄修会の大宮先生。私の師でもあります。本書の中では「合鏡之伝(あわせかがみのでん)」として掲載されています。大東流合気柔術としての口伝ですが、対人技術である武術の秘訣は、対人コミュニケーションにも応用が可能です。古神道の大家でもある大宮先生が、大東流合気柔術の原理原則を古神道の概念をつかって体系づけられた口伝の数々です。この中に、13年前の白帯時代の私の写真も出てきます。ご興味のある方は、お買い求め下さい。


■『大東流合気柔術玄修会伝 合気口伝秘授』(大宮司朗著 八幡書店刊)
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■1■「どこにいて何を見るかで、世界の様相は一変する」(藤由達藏)
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■早朝に運動するという新しい習慣


今年の7月終わり頃から、毎朝のように近所の比較的大きな公園に出かけて運動をするようになりました。これは未だかつてない新しい習慣です。


早朝の公園にでかけるようになってみると、随分たくさんの人々が公園に集っているということが分かりました。実にたくさん見かけるのが、


・犬の散歩をしている人たち


です。犬を飼っている方々は、犬の散歩が必須だからこそ毎朝公園に要らしています。そして、飼い主同士も知り合い交流しているようでした。公園の一角では、ボールを投げて犬と遊ぶのを日課にしている方もいますし、ただ歩いて回るだけの方もいます。


遊歩道を歩いていると、後ろから激しい呼吸が近づいてきます。


・ジョギングする人たち


です。夫婦かカップルで走る人もいれば、一人で勢いよく走る人もいます。ウォーキング用のステッキを両手に持って歩いている方もいます。指導者らしき人がそれを教えているグループもいます。



 


 


■噴水広場


噴水広場と呼ばれる大きな広場には、広場の外側にまで同心円上に広がってたくさんの人が身体を動かしています。それが、


・朝のラジオ体操のために集まる人たち


です。私が公園に通い始めたのは夏でしたので、ラジオ体操に集まっている方々は夏休みのラジオ体操会があって、そこに参加しているのかと思いましたら、秋になっても、それどころか今でも続けていらっしゃいます。どうも毎朝、NHKのラジオ体操を流してみんなでやっているようです。だいたい100人くらいがまばらに広がり体操をされています。


噴水広場で、ラジオ体操のグループが解散した頃合いを見計らって、集まってくる方々がいます。それが、


・太極拳のグループ


です。曜日によっては太極拳のグループが集まってきます。太極拳にも色々種類があるので、なんという派のなんという套路をやっているのか分かりませんが、私たちが普通にイメージする太極拳をゆったりとやっています。大体、高齢者のようです


木立に囲まれた歩道を歩いていると、ある方角から、
「バサッ」
「バサッ」
という音がします。音のする方向を見やると、


・太極扇のグループ


でした。太極拳は、チャイナの河南省温県陳家溝で生まれた武術です。もともと武術は、武器術からはじまり、どんな武術ももともとは武器も徒手も突き蹴りも投げも含まれるような総合的な体系を持ちます。太極拳は、先ほどのグループのように手に何も持たず演武する姿が有名ですが、剣も刀もあります。


素手で闘うよりも、身の回りにある物ならなんでも武器として使った方がいいというのが武術の基本的な考え方です。扇風機もクーラーもない時代、扇は身近な道具でした。たためば短い棒のようにもなる扇をを武器として扱えないかと考えるのも自然なことです。


日本でも、武士のたしなみとして剣術の腕を磨くのは当然のこととしても、剣を使えない場所で、扇を使って身を守る鉄扇術というのがありました。ジャッキー・チェンの映画でも、大きな扇を使いながら闘うシーンがあったのを覚えています。


太極扇は詳しく知りませんが、太極拳の拳理に基づく武器術としての要素を持ちつつも、優雅な健康体操としての要素を融合させたものとしてつくられた比較的新しいものかもしれません。


芝生の方を見渡すと、スタイルのいい女性を中心に数人の人が集まっています。


・青空ヨーガのグループ


です。銘々がヨガマット芝生に敷いて、先生の指示に従ってポーズをとっています。青空の下でヨーガをするというのはまた気持ちよさそうです。


 


 


■運動場


やがて、土のあるコートに辿り着きます。私が稽古場として使っている運動場です。近づいていくと、ボールの音がします。


・バスケットボールのシュート練習をする人々


その運動場には、バスケットゴールが設置されていて、毎朝、何人もの人が入れ替わり立ち替わり、バスケットボールをもってやってきてシュートの練習をしています。先月まではバスケットゴールは一つでした。そのため、何人かが同時に一つのゴールを共有して同時に銘々が練習していました。


ところが先月末から、バスケットゴールが二つ追加設置され、合計3つのゴールが横一列に並ぶ格好になりました。今では、複数のグループや何人かが三大のバスケットゴールを共有しながら銘々でシュートの練習をしています。


毎日のように同じ人たちがそれぞれの時間になるとやってきてシュートの練習をしています。彼らのバスケットボールに対する愛情は、それほど深いのだなあと感心しているところです。



そんな風景を見ながらその土のある運動場へ、私も毎日のようにやってきて、30年以上前に学んだ太極拳やらなんやらを稽古しています。


 


 


■公園の内と外


朝、目覚めて家を出るときには、ほとんど人通りがありません。大通りに出ても日中の通行量とは比較にならないくらいわずかな人しか通行していません。しかし、公園に来ると、たくさんの人が来ているのです。それも、それぞれの目的を持ってやってきているのです。


公園の中にはたくさんの人がいて、公園を一歩外に出ると、人はまばらで、街はまだ目覚めていないという雰囲気です。


早起きが習慣になっていなかった頃、たまに早起きすると、窓の外はまだ薄暗く、窓から外を見渡しても誰の姿も見えませんでした。それは私が家の中にいたからです。家の周りを歩いても、人はまばらでした。しかし、その時であっても公園には人がたくさん集まっていたのでしょう。


どこにいて何を観るかによって、今何が起きているのかについてまったく印象が変わるものだとあらためて思い知らされました。これはあらゆることに言えることです。


自分をどこに据えるか。
そこから何が見えるか。
その上で何に注目するか。
俯瞰できるか。
視座を転換できるか。
視野を広げようとするか。
自ら移動して視座を移動させるか。


すべて自分次第です。


同じ場所にいて、同じ物を見、同じ物に注目している限り、世界は私たちに特定の一面しか見せてくれないでしょう。自ら動き、焦点を変え、世界を楽しもうとするならば、世界はもっとたくさんの側面を見せてくれることでしょう。


もっと自由に動いていきたい。


そんなふうに感じています。


 


 


 


 


 


 


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■2■「ただ『がんばる』のではなく…」(八川まどか)
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皆様、おはようございます! 八川まどかです。



(写真0)


先月末、検査入院と手術を終えて退院したばかりの母。外出のリハビリも兼ねて「自然栽培フェア2022」へ行ってきました。


全国の自然栽培・オーガニック生産者、関係者が一同に集まって交流するこのイベントは、2013年から開催され、今年で10周年を迎えたそうです。


達藏師匠も主催者の一人として関わっている月一の懇親会「食物語プロジェクト」。そこでお世話になっている、大手町の飲食店「然」のオーナー大西礼二さんが、新規事業「まごわやさしい」弁当を販売されるとあって、イベントを心待ちにしていました。



(写真1:心のこもった美味しいお弁当。大満足でした!!)


本来なら母の手術も終わってスッキリ晴々とした気持ちで参加するところでしたが、先月の検査入院と手術で初期のガンが見つかり今月再手術をすることに。


それでも、疑いのあったところから、早期の発見に繋がったこと。まだまだ手術できる段階であることが分かったことは私たち親子にとって、大きな安心材料となりました。



(写真2)


「側にいるのに何も出来ないもどかしさ」


父が心の病で長患いしていた時ともまた違う、初めて感じる辛さであり、経験です。


ケーブルテレビ局に勤めていた会社員時代の私だったら不安な気持ちに蓋をして仕事に逃げてしまっていたかもしれません。


仮に仕事が多忙でなかったとしても、びーびー泣いて「どうしよう…」と毎日不安な気持ちに苛まれていた可能性もあります。


そんな中でも比較的安定して穏やかな毎日を過ごせるのは、達藏師匠やGonmatusのお弟子ちゃん仲間、CCOとして活動している株式会社B-nO Consulting(https://www.b-no.co.jp)のメンバーをはじめとする独立してから広がっていった数々の御縁、良き人たちとの出会いが大きな支えとなっているからだと思います。



(写真3)


今回もイベントに居合わせた師匠に親子共に話を聴いてもらったり。大西さんを筆頭に食と健康に関して大きな信頼を寄せている「食物語プロジェクト」参加メンバーとも直接お会いして、お話することもできました。


「あなたには信頼できるお兄様達が沢山いるのねぇ(笑)」


身体がよろこぶ食材を沢山買い込みながら、母が嬉しそうに話してくれていました。



(写真4:中野セントラルパークにて)


年内、もう少しハードな日々は続きますが「心強い味方」が応援してくれているおかげで、ただ「がんばる」のではなく、「リラックスした穏やかな毎日を過ごそうと『がんばれる』」のだと思います。


来年の今頃には「一年前は大変だったねぇ☺️」と、笑顔で買い物をする「心躍る未来像」を描きながら、再手術も無事に終わることを切に願います。


***


今回のメルマガでは「ただ『がんばる』のではなく…」と題して、気づいたこと感じたことを綴っていきました。


皆様が気づいたことや感じたことは何かありましたか?! よろしければ、ご意見・感想などを頂けたら幸せです。宛先はgonmatus@gmail.com まで。お待ちしています。


そして、皆様の夢の実現を心より応援しております📣✨


 


 


 



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■3■連載『我と汝・対話』を読む・第130回
 「まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくのだ!」(藤由達藏)
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この連載では、オーストリア生まれの宗教哲学者マルティン・ブーバーの『我と汝・対話』(岩波文庫)( https://amzn.to/3fZZeQw )所収の論考「対話」の中から一節を抜き出して、現代に生きる私たちに役立つ智慧を吟味していきます。


前回に続いて今回も、「対話」第一部の第11節「責任」を読んでいきます。


 


■テレビ番組『明鏡止水』


先週の土曜日ですが、NHKの『明鏡止水 三の段 柔術温故知新』という番組を観ようと思っていました。


ジャニーズのアイドルグループV6の岡田准一さんがメインの進行役で、お笑い芸人のケンドーコバヤシさんがサポートをする、武術、特に古武術をフィーチャーした番組です。



ところが、あろうことか録画を忘れて見損なってしまったのです。ここのところ武術への関心が高まっていたところなのに、なんたること! リアルタイムでは、仕事のミーティングがあり、すっかり忘れていました。ミーティングが終わってからそのことに気づきましたが、後の祭りでした。


しかし、放送直後にはまだ無理でしたが、1日経った昨晩Amazonプライムで見逃し配信を観ることができました。柔道、大東流合気柔術、ブラジリアン柔術、そしてビデオ映像でしたが竹内流柔術など貴重な映像を見ることができました。岡田さんのマニアックな解説も、素晴らしかったです。


 


■臨機応変


放送直後1日の間は、5日放送分は見られなかったので、ついでに過去の回の放送分「二の段 最強!? 武蔵の剣」を観てみました。そこでは、剣聖宮本武蔵がフィーチャーされ、宮本武蔵の残した円明流や二天一流の二刀流剣術が紹介されていました。


それはそれで面白く、その番組の中で、武術家の心構えと伝承の型の中に含まれる


「臨機応変」


の思想が取り上げられていたのが印象的でした。


一瞬で生死を決する武術の世界で、思い込みや策略に固執することがいかに危険かが、十分に伝わってきました。
演武を見ただけ、一目瞭然なのです。



どう動いてくるかわからない相手に対して勝手な思い込みで動いても仕方がないのがよく分かりました。生死をかけた戦い、特に一瞬の駆け引きにおいては、理屈ではないのです。直感で即座に判断しなければならないのです。


さらに、1日経ってようやく観られた5日放送分でも、2012年ロンドンオリンピック柔道で金メダリストの松本薫さんが、御自身にとっての「柔(やわら)」とは、精神面の「柔」であると語り、


「勝負の世界で勝っていく上で、自分勝手とか固執した考えだと勝っていけない。勝つための戦いをいろいろなやり方でやって、いろいろな人の話を聴いて、経験して、その積み重ねでオリンピックの舞台に立てたので、私にとっての「柔」とは精神的な経験からくる「柔」かなと思います。」


と仰っていました。


その場その場の臨機応変だけでなく、自らを育て成長させて勝っていくためにも、柔軟に世界と対話していくことが大事なのだ、ということをおっしゃっているのだと感じました。



次のブーバーの言葉も、宮本武蔵の武術や柔術の「臨機応変」に通じる言葉として読むことが出来ます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
われわれが全存在をもって語ることは、まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくことである。このような状況は、いまだ生じたことのないものであるがゆえに、その状況の出現をわれわれはあらかじめ知っておらず、知ることもできなかったのである。
(P.201『我と汝•対話』「対話」第一部第11節「責任」岩波文庫)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まさに未来どころか、今まさに起こることもまったく知ることができません。だからこそ、機敏に、臨機応変できなければならないのです。


機に臨み、変に応ず。


今、ここに関わっていこうとするから、今という機会、チャンスを逃すことなくすかさず突っ込み、関わるのです。チャンスであると見なすことができて初めてさっと動けるのです。


即興。
インプロビゼーションです。


色々な技術や芸能の最高の形態は、その場でその場でしかできない、その場かぎりのパフォーマンス、つまり即興、インプロビゼーションだと思います。即興で最高のクオリティーを表現できたら最高です。



今を生きる私たちが、今、その時を眼の前にして、全存在をかけて応じるのです。それが、世界からの語りかけに対する応答だというのです。


 


■天之浮橋に立たして


目の前の現実に対して「まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくことである」と語るブーバー。ここで思い出されるのが、合気道の開祖植芝盛平翁の言葉


・・・・・・・・・・・・・・
合気道はどうしても「天之浮橋に立たして」の天之浮橋に立たなければなりません。これは一番のもとの親様、大元霊、大神に帰一するために必要なのであります。
 またほかに何がなくとも、浮橋に立たねばならないのです。
(『植芝盛平先生口述 武産合気(たけむすあいき)』高橋英雄編著 白光出版)
・・・・・・・・・・・・・・


これまで、合気柔術やら合気道の文書を読む中で、「天之浮橋に立たして」という言葉を見かけることがありました。この言葉は、『古事記』において語られている、伊邪那岐命と伊邪那美命がこの漂える世界を修理固成(しゅりこせい=つくりかためなす)せよと天の神から命じられて、天之浮橋に立たして、天之沼矛をかき回して落ちた滴が、おのずと凝り固まって大八洲(日本列島)が出来たという物語を踏まえています。



しかし、どうしてこの言葉が引用されているのかがわかりませんでした。今回、ブーバーの言葉を読んだときに、ぴんとくるものがありました。


まさに「われわれが全存在をもって語ることは、まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくこと」だったのです。『古事記』の伊邪那岐命と伊邪那美命も、まだ影も形もない世界に、島をつくれ、国をつくれと天の神から命じられたわけです。それに対してまさに「全存在をもって」応答したのです。「まさに今生じた状況に立」つことこそ、「天之浮橋に立つ」ことなのです。


なぜ浮橋か。


とても不安定で、天と地の中間に浮かぶ浮橋。


まだ思いとも現実ともつかない中間状態の「夢」。とても不安定な「夢」の上に立つのです。
目の前の現実も、どう捉えて良いのか、客観的に確固たる判断を下せないような不安定なものです。しかし、そこに立つのです。それが天之浮橋に立つということなのだ、と直感しました。



『古事記』において、伊邪那岐命と伊邪那美命は協力しながら大八洲(日本列島)を生み出していきます。つまり、想念を実体化していったのです。浮橋というとても不安定なところに足場を定めて、現実に関わっていったのです。


引用文にもあるように、合気道の開祖植芝盛平翁は、大本教の出口王仁三郎の教えを受けていたため、神道に精通されていました。『古事記』の教える、日本古来の世界観に基づいて、私たちが現実とどのように切り結ぶべきかを、合気道を通して教えようとしていたのでしょう。


ブーバーは『古事記』を読んではいなかったと思いますが、別ルートから、神からの言葉にならない語りかけに対して、「われわれが全存在をもって語ることは、まさに今生じた状況に立ち、状況の中へ入ってゆくことである」と喝破しているのは、洋の東西、文化の差異を超えて、太い繋がりがあることを示していると言えるでしょう。


理屈があるから、とか、エビデンスがあるからとか、誰かが言ったから行動するのではないのです。目の前の現実という世界からの語りかけに対して、全存在を持って応答するのです。
その応答とは、言葉ではなく、行為(行うこと)と無為(行わないこと)とを合わせた全存在をかけた関わりなのです。


今回は、ちょっと武術と絡めて語りましたが、「天之浮橋」についての直感的な理解と、それが目の前の曖昧な現実に臨機応変に対応することの意義について感じたことがあったので、それについて語らせていただきました。


次回もまた、ブーバーを読んで参ります。


お楽しみに。


 


 


 


 



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■4■ お試しできます! 夢実現応援の対話
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株式会社Gonmatusでは「夢実現応援の対話」を提供しています。これは、米国発の「コーチング」という技術をベースに、Gonmatus代表の藤由が「気分と視座の転換」をベースに、日本人の言語感覚に立脚し、独自に編み直した対話技法です。あなたの「心躍る未来像」を実現する「なせばなる道のり」をともに歩んでいきましょう。そのための「最初の一歩」を探るのが「夢実現応援の対話」です。


Gonmatus所属コーチそれぞれが体験セッションを受け付けておりますので、よろしければ、こちらをご覧ください。


https://gonmatus.ocnk.net/page/9


「国家資格キャリアコンサルタント」でもある、八川まどかさんの「夢実現応援グラレコーチング®」の体験セッションもこちらで受け付けています。どうぞご覧ください。


https://gonmatus.ocnk.net/page/19



⇒ 60分の体験セッションはこちら
 https://gonmatus.ocnk.net/product/100


⇒ 30分の体験セッションはこちら
 https://gonmatus.ocnk.net/product/101


 


 


 


 


 


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【編集後記】
●国際ボランティア活動をし、NPO法人アジアチャイルドサポート代表の池間哲郎先生の講演会に参りました。池間先生からは歴史や国際情勢、ミャンマーのことやアジア各国のことを教わっており、いつも感銘を受けています。昨日の講演会では、日本の絶望的な状況についてお話を伺いました。絶望的ではあるが希望を捨ててはならない。居酒屋で政治の話を大いにすべきだ。喧嘩も結構。喧嘩をしたら仲直りする。それも勉強だ。さまざまなことを教わりました。縄文時代から育まれた日本文化を再確認し、日本が置かれた国際的な立場の危うさをしっかりと認識し、明日の子どもたちが勇気を持って生きていけるよう、私も力を尽くしていこうとあらためて決意を固めた次第です。●いよいよ新刊が発売となります。新刊発売記念講演会や新刊読書会、新刊に関連したASB(あそび。いわゆるワーク)ショップなど企画してみたいと思います。講演会、読書会、ASBショップだったらどれに参加してみたいですか? 御意見をメールでいただけたら嬉しいです。gonmatus@gmail.comまで御意見をお寄せください。●さて、こうしてあらためてメルマガを読んでいただけるご縁のできた皆様の今後ますますのご健康とご多幸をお祈りいたします。次回もGonmatusのメルマガを、お楽しみに! 
(株式会社Gonmatus「夢が実現するメルマガ」編集長 藤由達藏)


 


 


 


 


 



  

 


 


 


 



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