【質問】仕事の依頼が増えて、ひとりでは回らなくなってきました。どうしたらいいでしょう?
こんにちは。
人生に寄り添う、かかりつけカウンセラー&司法書士 こたか真子です。
今日は、
前回のメルマガ
「個人事業主のままじゃ、ダメなの?知っておきたい法人化のタイミング」
に、お問い合わせをいただいたので、ご本人のお許しを得て回答をシェアします。
前回のメルマガって、どんな内容だったっけ?
と、思われた方は、こちらからお読みいただけます。
→個人事業主のままじゃ、ダメなの?知っておきたい法人化のタイミング
企業研修講師Aさんの場合
お問い合わせくださったのは、Aさん(40代、女性)。
内容は、こんな感じです。
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私は、企業研修講師として活動をしています(個人事業主)。
某社さまでは、健康経営の一環として、
年に1回、本社での研修を受託しています。
これまでの実績を評価していただき、
来年からは、全事業所を対象にした研修をして欲しいと言われました。
私としては、この申し出を受けたいと考えているのですが、
全事業所の研修となると、関西地域に15か所あり、対象社員も一事業所あたり30名から50名、多いところでは100名近くになります。
私ひとりでは、対応しきれないので、研修アシスタントを募集しようと思います。
とはいえ、全く知らない人にお願いするのも不安です。
カウンセラーやコーチ、研修講師としての経験がある知り合いに声をかけてみようと思います。
知り合いなので、あまり堅苦しいことは言いたくないのですが、
何か問題が起こっても困る。
ある程度の約束は、ちゃんとしておいたほうがいいような気もします。
どうしたらいいでしょう?
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なるほど。
個人事業主としての実績を地道に積み上げて、
新たに仕事の依頼をもらったAさんのお仕事ぶりは、
私も学ぶところが多いです。
今までは、自分ひとりで対応できていたことが、
「依頼が増えたことで、まわらなくなってくる」ことは、
ビジネスが順調に育っている証拠です。
そうなる日を目標に頑張っている人も
少なくないでしょう。
要約するとAさんは、
新たにアシスタントを募集して、先方の依頼に応えようと考えています。
募集するのは、誰でもいいというわけではなくて、
カウンセラーやコーチ、研修講師としての経験がある、
知り合いに依頼したいとのことです。
さて、
もし皆さんが、Aさんの立場で、
お知り合いに仕事を依頼することになったら、
どうされますか?
「知り合いなので」言わないのか、
「知り合いだから」言うのか?
個人事業主であるAさんが、研修のアシスタントを依頼する方法は、
法律的にみて2通りあります。
1つ目が、「雇用」する方法。
2つ目が、「委託」する方法です。
Aさんのお話では、
某社さまの全事業所15か所で1日研修を実施する
とのことですから、
アシスタントが必要な日数は、15日間です。
仮に、事前の準備が必要だったとしても、
それほど長い期間、アシスタントが必要な状況ではないようです。
また、Aさんは、
カウンセラーやコーチ、研修講師としての経験がある知人に依頼したい
とのことですから、
Aさんの意向に沿うのは、
個人事業主が、個人事業主に仕事を「委託」する方法になるでしょう。
Aさんとしては、
仕事を委託するのは、「知り合いなので、あまり堅苦しいことは言いたくない」と思っていらっしゃるようですが、
私は、知り合いだからこそ、なぁなぁに済ませるべきではない
と考えます。
相手を大切にして、これからも一緒に仕事をしていきたいと思うのであれば、
・どんなスタンスで
・どんなことをして欲しいのか
・どんなことをして欲しくないのか
・どこで
・何時から何時まで
・支払う報酬の金額
・交通費等の諸費用は出るのか、出ないのか
・秘密情報の扱い方
など、
もっと細かいことはありますが、
委託する仕事の内容を明確にしておくことが、理想的です。
言った、言わないが原因で、
こんなはずじゃなかったと、お互いに気まずくなったり、
言いたいことが言えずにモヤモヤして、
関係性を悪くしてしまっては、もったいないです。
また、今回の仕事の現場は、Aさんが依頼を受けた某社さまですから、
Aさんが某社さまに守ることを約束した秘密情報の扱い方は、
アシスタントであっても、守るべき内容になります。
Aさんとアシスタントの間でも、同じように取り決めておく必要があるでしょう。
大事なのは、タイトルじゃない
具体的な方法としては、
Aさんとアシスタントとの間で、業務委託契約を結び、契約書を作ることをおススメします。
契約書に記載する必要最低限の内容は、こんな感じになります。
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AはBに次の業務を委託し、Bはこれを受託した。
・〇月〇日(曜日) 何時から何時まで
・某社の研修アシスタント
(業務内容詳細は資料ご参照、研修開催場所は、追って指示)
・1日あたり〇円(交通費別途支給)を
・毎月20日締め翌月末までに、Bさんの口座に振込む
・遅刻早退厳禁
・緊急連絡先
・知り得た情報を第三者に漏らさない。
・秘密保持義務は、研修終了後も存続する。
令和4年8月16日
住所 東京都〇〇
氏名 A
住所 東京都〇〇
氏名 B
*********************
「契約書」というタイトルが、堅苦しいと感じるのであれば、
「〇〇社様研修アシスタント依頼に関する覚書き」とか
「確認書」でも、構いません。
大事なことは、タイトルではなく、
誰が見てもわかるように委託した内容を書いておくことです。
自分の仕事の一部を誰かにお願いしたいと思っていた。
ちょっと忙しくなってきたなぁと感じていた。
という方は、ぜひ、参考にしてください。
委託するほうも、されるほうも
お互いにWinWinの関係で、気持ちよく仕事ができるといいですね。
自分の場合は、どうなんだろう?と思われた方は、
個別相談をご利用ください(^^)/
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さて、日程が迫ってきましたが
8月22日(月)13時からの
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今回は、日程が合わない
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【後記】
今日は、配信ミスをしてしまいました。
配信してすぐに開封してくださった皆さま、ごめんなさい!
「私は、メルマガを配信した後で毎回、
もっとこう書けばよかったとか、
あんなことも言えたのにとか、
どう伝わったんだろうとか、
どんなことを感じたのかな?
と、気になってしまいます。」
と書きましたが、
それに加えて今回は、
もっと、ちゃんと見ておけばよかった
と思ったのは言うまでもありません。
こんな私ですが、
メルマガを読んでお気づきのことがありましたら、
ぜひ、お気軽に質問、メッセージ、お寄せください(^^)/
イベント・セミナーのご案内
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私を信頼して、サービスを受けてくださるお客さまのためにも、あらかじめ、気になる不安を明確に示しておくことは必要なこと。
「もしも」の時にどんな対応をするか、自分のなかでもイメージがついたことも大きな学びとなりました。
自分で作成した契約書が穴だらけだったことがわかりました。
何をどう直したらいいのかわかりやすく教えてくださり、ありがとうございます。
最後に作成したファイルをいただけるのもとても助かりました。
また何かあればご相談させてください。
どうぞよろしくお願いします。
複雑に絡み合った問題を丁寧にヒアリングし、理解し共感してくださり、それだけでもかなり心がほぐれ落ち着きました。
1番嬉しかったのは、今回のケースに合わせて法律を持ち出す場合のメリットとデメリットを丁寧に伝えてくださったこと。
自分の望む方向性には相応しくないこと、現状が変わらない中でも今の自分に出来ることがあることを再確認させてくださったことに心から感謝しています。
安心と勇気を頂く素晴らしい1時間でした。
こたかさんを知ったのは、同じくフリーランスをしている仲間の紹介でした。こたかさんの講座を受けてとてもすっきりした様子だったので、気になっていましたが、まだ問題が起きたわけでもなく、わたしにも必要なのかはちょっと迷うところでした。
60分で、こんがらがった状況や率直な気持ちをうまく整理してしゃべれるのか不安におもっていましたが、相談を終えたいま、得られた内容はたいへん満足でした!
事前にPDFで送った資料を見ていただき、
聞き上手なこたかさんが状況の整理を促してくださり、解決したい悩みをピンポイントで質問してくださいました。
zoomの際中にメモしきれなかったこともありましたが(しゃべるのに夢中で(^^;)、相談時の要旨をあとでメールでくださり、たいへん感謝しています。
相談を終えメモを見直すと、契約という法的な安心を得たいと思うなら、サービス内容について自分なりにも、具体化しなきゃいけないことが、見えてきました。
漠然と不安を抱えるよりも、引っ掛かっりを外していく健全なステップだと思えました。(起業に関する本では、自分の場合は法的にみるとどうなのかという情報はなかなか得られないので。)
まだ現実のトラブルが起きているわけではありませんが、大きく進んだあとよりも、まず、どっちに一歩踏み出すと安心なのか、わかった気がします。
わたしの事業は「動物とふれあいで、ひとの心がほんの少しあったかくなる、心の休憩所をつくる!」という動物介在活動のサービスなのですが、今回アドバイスをいただいたように、賃貸借契約時の細かな条件が文書化できるように、ちょこちょこと、起こりえるトラブルやそのときの責任の負担、飼養施設に希望する条件の洗い出しをやっていこうと思います。
そして、こたかさんにアドバイスいただいた中でも、特に心に響いたのは、
「解決しなくてはいけないことはもちろんあるけれど、
いま、出来ることは叶えていけば?
せっかくのチャンスなんだから」
と背中をおしてくださったことです。
正直なところ、トラブルは避けたいし、
そこでエネルギー消耗したくないというのが先だっていましたが
やっぱり、事業を実現するには、小さくてもトライしていくことも大事だし、価値があることだと気が付きました!
そして、こたかさんがわたしのユニークな夢(ヤギさんをつれて、子どもや高齢者のもとを回る)動物介在活動を魅力的な事業だとおっしゃってくださったことも、とっても嬉しかったです。
力が湧いてきました!
法解釈について士業の方からレクチャーを受けるだけなら、こんな気持ちにはなっていないと思います。
クライアントさんとの夢を共有してくださった、こたかさんだからだと思います。
今回、まだ入り口でしたが、方向性が見えたことが本当に収穫でした。
お忙しいなか、メモに起こしてくださり、ご丁寧な対応をいただき、本当にありがとうございました。
夢に向かって進みたい人が、安心して一歩踏み出すためのサービスです。
ありがとうございました。
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