渡邉ひとし
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第469話 【三菱ケミカルHDのビジネスモデル】

2022/4/ 4配信


皆様


事業を成功させ、若者が希望を持てる社会をつくる
経営戦略コンサルタントの渡邉ひとしです。


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第469話<三菱ケミカルホールディングス>のビジネスモデル



【三菱ケミカルHDのビジネスモデル】


おはようございます。
今日も読んでいただき有難うございます。


隔週月曜日に企業の事例をもとに
ブログとメルマガを発行しています
経営戦略コンサルタント渡邉ひとしです。


マーケティングとはなんですか?
と経営者の方に聞かれたとき


「売れる仕組みづくりです。」と
お答えしていますが


顧客が求めている課題を解決するのが
経営に於けるマーケティング導入の
役割だと考えています。


では……
イノベーションとはなんですか?
と経営者の方に問われたとき


「あったら良かったコトづくりです。」と
お答えしていますが


顧客が諦めている問題を解決するのが
経営に於けるイノベーションの
役割だと考えています。


そして
経営コンサルタントの役割はなんですか?
と経営者の方に質問されたとき


「経営者の方の相談役です。」と
お答えしていますが


経営者の方が描く未来への道筋を
見える化するのが経営コンサルタントの
役割だと考えています。


中小企業も大企業も
日本の市場に於いては


同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。


大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。


今日の企業事例は第469話
<三菱ケミカルホールディングス>です。
 

 
(*写真はイメージです)
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三菱グループの大手化学メーカー
 
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2005年10月に
<三菱化学>と<三菱ウェルファーマ>の
株式移転により設立しました。


2007年10月に
<田辺製薬>と<三菱ウェルファーマ>が
合併し<田辺三菱製薬>が発足しました。


2014年4月に
子会社の一部を再編して
<生命科学インスティテュート>を設立。


2017年4月に
<三菱化学><三菱樹脂>
<三菱レイヨン>の3社が合併し
<三菱ケミカル>が発足しました。


2020年3月に
<田辺三菱製薬>を
完全子会社化しました、


 


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<三菱ケミカルHD>のビジネスモデル


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2020年10月に
中核事業会社の<三菱ケミカル>に
ジョブ型雇用を導入しました。


「当初は4千人の管理職が対象だが
今後数年かけて一般社員にも拡大していく」


と<三菱ケミカルHD>の
越智仁社長は述べています。


2020年10月に
仏国<ロケット>のギルソンCEOを
2021年4月に社長に招くと発表しました。


ジョンマーク・ギルソン氏は
ベルギー出身で米国籍も持ち欧米の
化学企業の経営者などを務めています。


「収益性向上には
ポートフォリオ改革が必要」


と会見に参加した
ジョンマーク・ギルソン氏は述べています。


<三菱ケミカルHD>は
ガバナンス先進企業として知られています。


「公平性と透明性を担保するために
社長は関与しない」


と越智仁社長は辞意を伝えたのち
後任選びを指名委員会に任せていました。


2020年11月に
<三菱ケミカル>は翌年4月に本社機能の
オフィスを1カ所に集約すると表明しました。


新型コロナウイルスで在宅勤務が増え
出社率が2~3割に低下したのもあり
賃料などのコストを削減する考えです。


2020年12月に
成果で処遇する人事制度を非管理職の
一般社員にも導入すると表明しました。


勤続年数ではなく
社内で果たす役割や成果に応じ
賃金や社内で就けるポストが決まります。


若手の能力を発揮しやすくし
優秀な人材の引き留めや獲得を狙い
2021年4月より導入します。


2021年2月に
『2021年4月~23年3月』の2年間の
中期経営計画を発表しました。


政策保有株や資産の売却などで
1800億円規模の資産圧縮をおこない


テレワークの定着による本社の集約などで
220億円分の合理化を進めます。


本業のもうけを示すコア営業利益は
『2023年3月期』に『2021年3月期』の
見通しから6割増の2500億円を目指します。


2021年5月に発表した
『2021年3月期』の連結決算は
最終損益が75億円の赤字でした。


上期に自動車向け原料が不振だったため
売上収益は9%減にとどまり


傘下の創薬スタートアップの開発遅延や
米国MMA工場閉鎖で1000億円超の
減損損失を計上したことも要因です。


2021年5月に
小林喜光会長が6月の株主総会後に
会長職を退任する人事を発表しました。


小林喜光会長は<東京電力HD>の
会長に内定していますが
<三菱ケミカルHD>の取締役として残り


4月に社長に就任したギルソン氏を
サポートする考えです。


2021年6月に
東京都内で定時株主総会を開き12人の
取締役選任の議案が可決されました。


「低炭素経済は化学企業が直面する
最大の課題であると同時に大きな機会だ」


とジョンマーク・ギルソン社長は
定時株主総会で述べています。


2021年8月に
『2021年4~9月期』の連結最終損益が
790億円の黒字の見込みと発表しました。


アメリカや中国の経済回復で
樹脂などの自動車向け部材や電子部品
スマホ向けのフィルムの販売が伸びました。


2021年8月に
アクリル樹脂原料の輸送ルートを数時間で
決められるシステムを稼働しました


<三菱ケミカル>は中間原料の拠点10カ所
中間原料を反応させて製品のポリマーとする
拠点6カ所を国内外に持っています。


新システムは利益を最大になるように
各拠点の生産計画や輸送経路を立案します。


2021年10月に
自動車の排ガス処理装置に使う
アルミナ繊維事業を売却すると発表しました。


ガソリン車から電気自動車へと
需要がシフトするため
中長期的な成長が見込めないと判断し


米国投資ファンドの
<アポロ・グローバル・マネジメント>に
売却を決めました。


2021年10月に
グループ全体の温暖化ガス排出量を
実質ゼロとする目標を表明しました。


2030年までに1000億円を投じて
太陽光パネルの設置や使用済み植物油を
原料とする樹脂プラントの建設を進め


2050年までにグループ全体の
温暖化ガス排出量を実質ゼロにします。


2021年12月に
『2024年3月期』をめどに石油化学事業と
炭素事業を分離すると発表しました。


石油化学事業と炭素事業ともに
規模が大きいものの
収益面から見直しを迫られていました。


カーボンニュートラルが求められるなか
石化事業と炭素事業の統合や再編は
避けられないとの考えです。


2022年2月に
二酸化炭素を実質的に排出しない
車向け樹脂を開発すると表明しました。


麻の一種『亜麻』の繊維と
石油由来プラスチックを混ぜ
車内部のインパネ用材料を開発します。


2022年3月に
植物由来原料が元のプラスチック原料の
製造・販売を始めると発表した。


トウモロコシやサトウキビを原料とした
バイオエタノールを外部から調達し
2025年度にも国内の生産拠点で製造します。


車の内外装材などに使う
プラ原料となるプロピレンを
植物由来でつくるのは国内初となります。


2022年3月に
設備投資や研究開発投資の是非を決める際に
社内炭素価格制度を活用すると表明しました。


事業活動などで排出する二酸化炭素を
コストとみなして投資判断の基準に使う
社内炭素価格制度を導入します。


<三菱ケミカル>の製品が
取引先で使われた際の
CO2削減量も算入することで


環境貢献を軸にした事業展開を
より鮮明にする狙いです。


 



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渡邉ひとし


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<令和2年度迄>
中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師
<令和元年度迄>
愛知産業大学 経営学部経営学科
造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師
<著書>
『ビジネスモデル虎の巻!』
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〔投稿内容〕
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