皆様

酒井淑恵でございます。

私は時間があれば本を読みます。

特に映画のように架空の世界に浸れる

小説は大好きでございます。

先日ふと手に取った林真理子の小説

タイトルは「奇跡」

帯の言葉

「一生に一度、林真理子が描かずには

　いられなかった愛の”奇跡の物語”」

あの林真理子が純愛？？珍しい～

と興味を持ち一気に読み進めたのですね。

小説の中に時々有名人の実名がでてきて

少し不思議だわ～～リアルね～～と

思ってはいたのですが、私は実話を限りなく

小説にしたフィクションと思っていたのです。

読み終えて、美しい表紙の写真が気になり

見てみますとそこには

写真　田原佳一　「トルソー」シリーズより

とありました。

田原佳一・・・えっこの本の中の人ではない

まさか！！と想い検索しますと

主人公である「田原博子さん」その人が

出てきました。

実名、、まさか・・・

と本当に驚きました。

純愛とはいえ、当時は有名写真家と

元梨園の妻との不倫のストーリーですもの

しかもあら、、この方見たことがある

若手で注目されている歌舞伎俳優

片岡千之助さんのお母様ではないの！！

去年雑誌のヴァンサンカンで見たわ～～

ともうまた驚いたのなんの

ということは、小説にでてくる優しい

舅はあの片岡仁左衛門さま～～

（きゃー－－－）

まぁ、、

芸能人ネタのワイドショーはここまでと

しまして、私が伝えたい事はなんて

揺るがない信念と覚悟を持った方では

と本当に感動したのでございます。

表には出なくとも誹謗中傷はあるでしょう

誰かを苦しめる事になるかのも重々

承知の上で全て引き受ける覚悟をしたのは

容易に想像できます。

よくある暴露本や私を見て！！の自己承認

の類とはまるで違う品格を感じました。

なんて勇気、そして大切な人への

絶対的な愛と信頼がヒシヒシと伝わります。

「命を懸けて愛を全うした。。」

という言葉が全く違和感がないなんて

林真理子の書下ろしも納得だわ・・・・

私自身、田原博子さんという一人の女性の

生き方は本当に美しいと思いました。

ご自身の物語を実名で林真理子が

書き下ろした。という今の事ではなく

一人の女性としての在り方ですね。

その時々で、世間様やご家族ではなく

自分にとって最も大切な物を選んでいます。

何度も何度も葛藤し苦しみ悩みながらも

ご自分の心に正直になり、自分で決めて

大切な物だけを選択している。

優先順位もしっかりとつけて

できる事を精一杯されております。

新しい女性のようでそうではない！！

芯を持った守るべきをちゃんと知っている

聡明な日本女性だと感じましたね。

この感覚、、

私たち忘れてはいないでしょうか

自分で大切なものを選び、守り抜くという

シンプルな真実を私は持てているのだろうか・・・

生き切っているだろうか・・・

ふとそのような事を深く感じた小説でした。

繰り返しますが、小説の中身に対してでは

ありません。

そのバックグランドである田原博子さんの

女性としての生き方、今も続く物語にね。

自分、在り方に嘘がない・・・

なかなかでございますな。。

酒井淑恵

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