【出会うだけで磨かれる”絵を見る1分” No.16 世界最高峰の技・若冲の最高傑作】
((full_name))、
国宝伝道師Tomokoです。
秋も深まり、紅葉狩りの季節。
日本の秋と言えば、紅葉の赤、銀杏の黄色でしょうか。
欧米では街路樹と言えばメープル。
背も高く、顔ほどの大きさの葉が色づく姿はスケールも大きく、ロンドンに住んでいた時はその趣の違いに異国を感じました。
また、街路樹の落ち葉、ロンドンでは”掃く”、”掃除をする”ということがありません。
コンクリートの道に、大きな落ち葉がたんまりと重なり、ふかふかになります。
雨の多い国ですから、グチャグチャにもなります。
そして、真冬になる頃には消えている。
これはこれでいいものだなと、しみじみ思いました。
さて、日本の秋、”紅葉”と言えば思い出すのが
今日の一枚。
伊藤若冲(いとう じゃくちゅう)
『動植綵絵(どうしょくさいえ)紅葉小禽図(こうようしょうきんず)』
東京千代田区/宮内庁(皇居内)三の丸尚蔵館蔵
https://media.thisisgallery.com/works/itojakutyu_12
”禽”は鳥のことです。
この日本画の題・タイトル、
講師泣かせの難しい漢字には、読み方も意味を調べるのにも、携帯なり電子辞書なりが手放せませんが、
実は描いてあるものがそのままタイトルになっていることが多い。
だから読めなくてもいいかもしれません。
ただ、「誰かに伝えたい!」と思ったとき、やはり”誰の何の絵”が伝えられるといいですね。
さて、ここに描かれた紅葉の葉、
なんと570枚!
そのほぼ全てに、絹の表と裏から着色していることが近年の研究で明らかにされています。
発色の効果、奥行き、離れて見た時に眼がどう認識するか、そういうことを考えながら描かれ、塗りの厚み、重ねる色がそれぞれに異なります。
超細密画と言われる若冲の絵は、例えその技法がわかったとしてもとても真似できるものではありません。
ただ、技法の話って、大抵は面白くないんです。
なぜか。
今日では”あたり前”だったりするから。
立体的に見せる手法も、遠近を表す表現も、ぼやかしたり、点で描く手法も、
現代に生きる私たちは、見たこともあるし、知っています。
古典的な有名な絵について、当時初めての技法!と聞いても、「へ〜、そうなんだ」で終わってしまう。
でも、若冲の技に限っては、神業としか思えない凄みがあり、ただただ感動しました。
間違いなく、世界最高峰の画家。
「(私の絵を)理解してくれる者を千年待つ」
若冲の言葉と言われています。
若冲の言葉通り、若冲の凄さが理解され、世間に注目されるようになるまでには時間がかかってます。
実は21世紀になってから。2回の展覧会が火付け役になりました。
また、現在の科学と技術の進歩があってこそ、肉眼ではわからなかったその技が解明され、評価されるようになってきたとも言えます。
私の半年間のシリーズ講座では、若冲を中級者向けの講座で取り扱います。
世界最高峰、私は世界一と思っていますが、その所以はどこにあるか。
もうすぐ、半年間のシリーズ講座の募集を開始するので、
簡単な講座紹介をさせていただきます。
アートのビギナー向け:「本音で、自由に楽しむことができるようになる講座」
・”高尚なアート”が、”アートって簡単”と思えるようになる
・アートを自分なりに楽しめるようになる
・自分の好きなアートが見つかる
・日本と欧米、過去の現在のアート界の全体像がわかる
アートの中級者向け:「実用的にアートを使える、深く鑑賞できるようになる講座」
・楽しむ以外のアートを活用方法を体験する(ビジネスへの活用、自己探求等)
・日本美術を語ろう!つい誇らしくなっちゃう世界に通じる日本代表>>若冲はココ!
・日本美術の真髄を味わう(作品✖︎和歌、作品✖︎禅etc)
アートの上級者向け:「”今”をアートと共に生きる方法」
・有名じゃないアーティストの作品を楽しむ
・家に飾る絵の見つけ方
・絵で投資を考える
・美術界を応援する方法(アーティスト支援、作品の継承等)
現在、HPを改定中です。詳細はもうしばらくお待ちください。
有難くお問い合わせもいただいておりますが、より良いものをお届けできるようリニューアルし、年明けに募集を開始します。
2022年、これを読んでくださっている皆さまとお会いし、アートで充実の楽しい時間をご一緒できれば嬉しいです。
メルマガ読者の方には優先的にご案内しますので、お楽しみに。
また、講座についてのご質問など、いつでもお寄せください。場合によってはzoomなどでお会いしてお話しすることも可能です。お気軽にご相談ください。
それでは
Have a nice day!!
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そして、
私たちが、日本の美術・伝統を後世に守り伝えたいと思った時に、
簡単に参画できる仕組み作りとその活動を目指しています。
皆さま、お一人お一人の”いいね”やシェアが、私の活動の趣旨そのものです。
励みにもなります。
今回のメルマガをお読みくださり、ありがとうございました。
どこかでずっとそう思ってたんですけど、1回目でその先入観が取り払われました。
アートを通して、自分と他の人の着眼の違いが一瞬で明らかになるワークも、すごく面白かったです!
2回目もとても楽しみにしています。
「アート」というと身構えてしまう人もいるかと思いますが、常に正解を求められてきた教育の弊害だなと思います。
もっと自由に感じて、どんなことを感じても、それが自分の中の正解なんだと思います。
たくさんのアートに触れることは、たくさんの人の人生を「感じること」
そこから、自分の人生も深まり、多様性を認められ、
それが「より良く生きるため」のヒントになると思います。
そんなことを感じられた2時間でした。
一緒に学んでいる皆さまとも仲良くなれそうで、これからの半年が楽しみです。
ありがとうございます!
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