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【JIMIちいく】NO21 積み木遊びの幻想 初めの出会いが地味な話

2021/7/11配信


皆様


Ouchi Eduのあらきかよです。


日常に埋もれている小さな学びのタネを見つけるメルマガ、JIMIちいく。


今日のお話はこちらです。



 


積み木は、人気のあるおもちゃ。


 知育といえば積み木!

を、思い浮かべる方も多いと思います。



でも、もしかして、


SNSで見かける素晴らしい作品や、
天才が使っていたという、入手困難なあの積み木、



そのイメージを丸ごと、
積み木遊びに当てはめていませんか?




実は、

子どもが最初に積み木を手にしたリアルな現実と、
きらびやかなそのイメージとの間には、

かなり距離感があります。


今日は、「積み木の地味な話」について、
書いてみたいと思います。





ただ、手に持つ


「積み木を、手に持つことが楽しい」


これは、おもちゃコーディネーターの勉強をしたとき、
先生に教わったことです。


「持つことが、楽しい???」

ちょっとピンときませんでしたが、先生は続けます。



「でも、私たち大人は、もうそういう感覚はなくなってしまっているんです」


 



目指す場所まで、自分で行けるようになって、
手を伸ばすことができるようになって、
つかむことができるようになって、


 


ただそのことが、楽しい。


でも、私たち大人は、
そんなことは当たり前で、
ありがたくもなんとも思わないから、

その楽しさを感じることは、もうない。


 


これ、ちょっと衝撃的な気づきでした。




それまでも、


「子どもは、大人が当たり前だと思うことを、体験しながら学んでる」
と、勝手に分かったつもりになってましたが、

「持つだけで、楽しさを感じる」
と、思ったことはありませんでした。



今しか味わえないことを、
そのタイミングでしっかり味わうことが大切。

そこが腑に落ちてから、
「早く、何かをさせよう」とは思わなくなりました。





壊す

「持つ、手から離す」が上手くできるようになると、
「並べる、積む」が楽しくなる。


 


…のですが、

大人がかなりモヤっとするのは、
「壊す」という行為です。



いくつか積んでも、すぐに壊す。
しかも、何回も壊す。


そのたびに、大きな音がして、
あちこち散らばる…


 


「うちの子には、まだ早いのかなあ」
と思うような場面ですが、

そんなこと全然なくて、


この時期には、それが楽しいんです。


積み木は、積むもの。
それが、正しい遊び方。

もちろん、そうなんですけど、
最初のうちは、
「積む」のは大人で、「壊す」のは子ども。

そのくらいに構えて、ちょうどいいのでは?
と思います。




壊す時代は、やがて卒業します。

少しずつ、大きいものを作るようになるまで、
その時期を迎えるまでのオススメが、


これです。



 


量を減らす


「子どもが使いきれる量を与える」


これも、おもちゃの先生に教わりました。


持て余してしまうような量を与えると、
上手く使いこなせず


「ぶちまける」を遊びにしてしまうのだそう。


 


なんというショッキングな話!

でも、これ、
心当たりが大アリでした。



なんだか、


「洋服と一緒やな」と思うんです。


クローゼットに、パンパンの服が詰まっっていても、
いや、クローゼットから服が溢れかえっている人ほど、


おしゃれから遠ざかる…




たくさん服を持っているからといって、
上手く着まわせるとは限らないように、


積み木だって、多すぎると上手く遊べない。


 


洋服を、クローゼットから全部出し、
仕分けして減らす方が、
コーディネートが上手くいくように、


 


積み木も「量を減らす」方が、
遊びやすくなります。


 


もちろん、
「処分する」ということじゃありません。

一旦、どこか別の場所に「保管」するのがオススメです。


 


扱える量が増えてくれば、


つまり、
作るものがどんどん大きくなって、
積み木をたくさん「使いこなせる」ようになれば、


 


また出してくればいいわけです。


 


量を減らすと、

もう、劇的に片づけの手間が減って、
大人のイライラも減ります。



実際のところ、
子どもと積み木の最初の出会いは、
地味です。


「パッケージの写真のような構造物を、
はじめから作れると思ったら、
それはちょっと無理です」



おもちゃの先生がおしゃっていたこの言葉が、
とても印象に残ってます。


 




 


積み木遊びは、すごくすごくオススメの遊びです。
積み木の素晴らしさは、もちろん承知しています。


 


なんですけど…

「最初の出会いは、思ってるよりずっと地味」

について書いてみました。


 


今は、すごく情報が多くて、
取り入れることにばかりに意識が向くけれど、


選ぶこと、削ぎ落とすこと、
がこれからは要になると思っています。


 


これ、
積み木の話だけじゃないですね…

このメルマガを書きながら、
家の中を、片づけたくなってきました。


 


 


 



  

 


 



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