【JIMIちいく】NO14 お店やさんごっこで数を学ぶ
皆様
Ouchi Eduのあらきかよです。
日常に埋もれている小さな学びのタネを見つけるメルマガ、JIMIちいく。
今日のお話はこちら。
「お店やさんごっこで数を学ぶ」についてです。
お店やさんごっこ
大好きな子が多いんじゃないでしょうか?
でも、大人がお付き合いするのはすごく大変です。
ものすごくエネルギー、そして工夫が必要な遊びの一つじゃないかな、と思います。
今日は、「お店やさんごっこ」で学ぶ「1対1対応」についてお話します。
「お店やさんごっこ」は、「モノの対価としてお金を払う」という仕組みを遊びながら学ぶことができる。
実は、この仕組みがまだピンときてない子もいて、「買ったらお金をもらう」と思い込んでることも珍しくない。
どうしてこんな勘違いをしてるかというと、「お店の人にお金をもらってる」ところを目にしているから。
(お釣りですね…)
子どもって、見てる絵と意味が正しく合致していないことがある、と実感させられる。
そもそも、物々交換から始まって、次に「石」やなんかと交換する時代を経て、「お金」というものが作られたわけだから、「お金」の意味がよく分からないのは当たり前かもしれない。
そんな「お買い物ごっこ」
もし、大人が参加するなら、「コイン」を使ってみるのがオススメだ。
ここでいう「コイン」とは、文字通り「コイン」で、500円玉とか100円玉とか、本当のお金をマネして作られているおもちゃのお金のことじゃない。
500円玉や100円玉はムードを盛り上げる小道具としてはいいけど、意味を理解して使うのは難しいので、最初はシンプルなコインの方がいいと思う。
「コイン」は、おはじきでもペットボトルのキャップでも、どんぐりでも。
(こんな絵本ありましたよね)
「1つのモノに対して、コインを1枚払う」という設定で、モノと交換して使う。
1つのモノに対して、コインを1枚払う
これは、「1体1対応」と言われる数の基本。
この基本を踏まえることで「モノとの交換」に俄然、意味が出てくる。
すごくシンプルに思えるかもしれないけど、買うモノが増えると複雑に。
合わせて7個のモノを買って、ちゃんと7枚のコインを差し出すことはそんなに簡単じゃないと思う。
自分がお客さんになってわざとちょっと多めに支払い、「お釣り」をもらうという演出もできる。
この設定は、「1対1対応」から、
1つのモノに対してコイン2枚にする
コイン10枚分の価値がある「紙幣」を追加する
のように、どんどん難しくすることもできる。
だけど、お店やさんごっこがお勉強っぽくなりすぎるのは要注意。
ちっとも楽しくなくなってしまう。
私たち大人にとっては、「遊びを遊びとしておく」がいちばん難しいことかもしれない。
最近、よく行くスーパーでは「ピッ」とカードで買い物をしています。
私はスゴくうっかりもので、レジで財布を出したら
「お財布の中にお金が入ってなかった!」
という失態を何度も繰り返しています。
だから、カード支払いはすごく快適で、とってもありがたいです。
でも、子どもたちにとってはどうなんでしょう?
お金の仕組みを学ぶ機会はもちろん、一番身近だった「数」を学ぶ機会がスコンとなくなってしまう気がします。
今は、「駄菓子屋」なんて見かけることもないし、「おつかい」もテレビの中の話になってしまった。
そう思うと「お店やさんごっこ」の担う役割は大きい!
もっと見直されたらいいのにという気がして、この記事を書きました。
「お店やさんごっこ」は、「数」以外にもいろんな学びのタネを含んでいるので、それはまた別の回で書きたいと思います。
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