白水淳

【コーチングオフィス】(コラム)オッカムの剃刀

2021/5/ 7配信



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おはようございます。


コーチング・オフィス


白水淳(しろうずあつし)です


 


このメルマガは通算【841号】です


 



 


Aくんは、上司の前では


一生懸命仕事をしていますが


いなくなると、途端にサボります。


 


それをみて、周りの人は


 


Aくんは、裏表のある性格の人だ


 


などと考えます。


 


みんなは、Aくんの裏表のある性格を


なんとかしないといけないと思います。


 


なぜ、Aくんは裏表のある性格なのか?


 


いろいろと考えた結果


Aくんが相手によって態度を変えるから


よくないのだ、と結論がでます。


 


相手によって、態度を変えないよう


するにはどうしたらいいのか?


 


そうだ、性格を変えないとダメだ


と考えつきます、、、?


 


これでは


 


性格が問題



相手によって態度を変える


 


が、それぞれの理由になってしまい


堂々めぐりになってしまいます。


 


 


この考え方の問題点は


 


Aくんが、誰の前でも


一生懸命仕事をすればよい


 


が、できればよいのに


 


Aくんの性格を変えようとしている


 


というところです。


 


 


主に科学的説明の方針として


 


「オッカムの剃刀(かみそり)」


 


という言葉があります。


 


これは、14世紀の哲学者の


オッカムが多用したとされる


レトリックです。


 


意味は


 


「あることを説明するのに


必要以上に余計なものを


仮定するべきではない」


 


というものです。


 


Aくんのケースは


要するに、誰の前でも仕事をする


状況をつくればいいわけです。


 


しかし、ここで「性格」が問題という


人によって、捉え方がバラバラな


「余計な仮定」を持ち出しています。


 


 


何度もいいますが、ここでは単純に


Aくんが誰の前でも仕事をするように


なればいいのです。


(本当の性格がどうであれ…)


 


 


性格が問題だと難しく考えてしまえば


結局は大雑把な捉え方をして


 


「性格の問題だから無理だ」


「あんな性格を矯正しないと」


「性格が変わるまでトコトンやらないと」


 


など、個人攻撃になってしまいがちです。


 


Aくんのケースは「性格」がどうであれ


いつでも一生懸命仕事ができれば


いいわけです。


 


ですから、行動科学的にいうと


 


職場では、誰の前であっても


一生懸命に仕事をすると


上司(や他の人)に認められる


 


という環境をつくることで解決します。


 


 


自分や他人のパフォーマンスや


アウトプットに問題があるとき


「内面」が原因だとかんがえて


それに捉えられてしまいがちです。


 


しかし、パフォーマンスや


アウトプットといった


 


「行動に関すること」


 


という、外からみてわかることであれば


「内面」という余計な仮定


をするのではなく、単純に


 


「望ましい行動ができる環境は?」


 


と考えれば、オッカムの剃刀に


陥らなくて済みます。


 


仕事や職場という環境では


「内面」にこだわりすぎると


逆に、かえって人間関係を壊したり


自分自身が耐えられなくなったりします。


 


そのように追い詰められるまえに


 


「要するに、過不足なく


仕事をやるには(やってもらうには)


どんな環境にすればいいのかな?」


 


と考えてみてください。


 


 


もしかして、新しい環境で、5月病


など感じている方いませんか?


 


どうぞ深刻に考えすぎずに


過ごしてくださいね。


 


 


(毎週金曜日はコラムをお送りしております)


 


 


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どうぞお寄せください。


 


最後まで、お読みいただき


ありがとうございます



  

 


 



 



 

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