渡辺まどか
渡辺まどか

成長し続けるためにしてはいけないこと

2020/11/ 6配信


皆様


こんにちは、渡辺まどかです。



 


 


前回のメルマガでは、



  • 自分の意見(スタンス)を明らかにして、
    相手に依頼したいことを、はっきりと書くことが必要だ

  • 自分の意見(スタンス)の背後には、文章にはならないけれども、
    自分で考え、決断するというプロセスがある

  • 面倒でも、考えることを放棄しない。
    考えた・決断した経験は、自分を育てる


ということをお伝えしました。


 


実は、その記事を書きながら、


自分自身がとても危険な「ある考え方」


をしていることに気づいてしまったのです。

これは、ぜひ皆様にもお伝えしたれば、
と思い続けて筆をとっています。


 


前回のメルマガを書きながら、こんな風に思った自分がいたのです。


研修の日程変更を依頼した担当者の方は、
あくまで研修を発注する企業側の人


私は研修を受注する、出入りの業者。


だったら、相手のメールについてあれこれ言うべきではないのでは?


 


いただいたメールが、


「伝わらない文章」の典型例


だったので、


メルマガで取り上げさせていただくことにしたのですが、


ブログを書きながら、


いや、現実的に考えたら、
「低姿勢に、ハイハイって聞いておくべきだよね」


と思ってしまったのです。
(そして実際、丁寧にお返事しました、笑)


 


ただ、この考え方は、実は大変危険な考え方なのです。
何が危険か、皆様はわかりますか?


 


 


前述の考え方の根底には、


●パワーバランス(上下関係)の上位に立つ者は、
 下位の者に対して雑なコミュニケーションをして構わない


●パワーバランスの下位に立つ者は、
 常に上位の者の意図を汲み、
 忖度してコミュニケーションを行わなければならない



という前提があります。


 


パワーバランスがある関係は、社会のいたるところに存在しています。



  • 発注業者と出入りの業者

  • お店とお客様

  • 年上と年下

  • 上司と部下

  • 先生と学生・生徒

  • 親と子ども



共通しているのは、


知識や経験、情報、金銭などが不均衡な状態であること。



「与える者」と「受け取る者」という役割が固定しがちな関係です。


もちろん、


先に生まれた人はより多くの経験をしていることが多いですし、


専門的な知識を持っている人は、


それを知らない人に伝える役割を果たします。


経済活動である以上、


お金を払う人と受け取る人がいるのは当たり前です。


しかし、そのことと、


コミュニケーションの質や忖度の必要性は別問題なのです。


 




仮に、


「パワーバランスの上位の人は下位の人に対して
 雑にコミュニケーションをするのが当たり前であり、
 それを受け入れなければならない」


という考え方が正しいとしましょう。




それが当たり前の世界では、


人は、若いときには、相手の意図を汲み、


相手に気に入られるために丁寧なコミュニケーションを心がけます。

しかし、経験を重ね、ポジションが上がるにつれて、


理由や背景、目的など、必要な情報を提供せずに、


「いいからこれをやれ」と命令するようになります。

あるいは、命令をせずに、情報をちらつかせて


「私の気に入るように行動せよ」と忖度させる


ことすらあるかもしれません。


 


 


前回のメルマガでもお伝えした通り、


本来、自分の意見には、
「決断」に加えて、膨大な「自分なりの考え」が必要


です。


それを


「言葉にしなくてもいい」と思った時点で、人は思考停止します。


 


言葉になっていないことは、考えていないのと同じ。


言葉になっていないことは、人に伝えられないだけでなく、


自分の考えとして整理したり推敲したりすることもできません。

考えていない意見は、いわば直感。




組織の方針を左右する人が、
自分で考えることをやめて、直感で決断する。


どんな組織やチームであれ、これほど危険なことがあるでしょうか。


さらに、


「忖度させる」ことによって、
自分の周りにはYesマンしかいなくなる。


その結果、人は育たず、誤った決断を繰り返し、


軌道修正もできなくなり、


やがて組織・チームは自滅せざるを得なくなります。


 


 


この話は、遠い世界のことではありません。


 


ご自身の身近な人やシチュエーションに


置き換えて考えてみてください。


親として、あるいは年長者として、
「説明すること」を省略してしまっていませんか?


 


人は、説明することを放棄した瞬間に、思考停止します。
思考停止は、あなたの成長を阻害します。

ご自身が、年長者である場面が少ない方でも、


上司やお客様が、雑なコミュニケーションをすることを、


そういうものだと受け入れていませんか?


相手に反発しましょうとは言いません、


反面教師として意識し続けることが必要です。
(私も、冒頭の企業の担当者の方には丁寧にご返信しましたし。)


 


ただ、それを当たり前だと思ってはいけません。




自分がパワーバランスの下の立場であるときは、
自分の考えを丁寧に言葉にし、
相手に見えなかったとしても
「考え」の量・質を維持しようと努力する。
パワーバランスの上の立場になったら、
謙虚に、誠実に、考えの量・質をさらに増やす。


 


これが成長し続けるために、絶対に必要な考え方なのです。


ちなみに、


相手に怒りをぶつけることで従わせることは、


最も簡単な「パワーの行使」の手段です。


感情をぶつけるのは、


上司やお客様、親や先生の特権ではありません。


上司やお客様、親や先生が取るべき態度は、


相手が陥っている状況や相手の考えを冷静に聞き、


自分が怒っている理由を説明できること、


適切な行動をとるために必要なアドバイスをすることです。


 


 


 


しつこいようですが、もう一度。


 


言葉になっていないことは、考えていないのと同じ。


言葉にすることを諦めた瞬間に、思考停止します。


あなたの成長がとまります。


あなたが成長し続けるために。


苦しくても、面倒くさくても、


考えていることを言葉にすることを続けてください。


 


 


ちなみに、


考えるときには、書いて考えるのがおススメですよ!


 


 


<本日のブログ記事>


「忖度への慣れ」があなたの成長を阻害する
【ロジカルシンキングコラム】


https://yawalogi.net/communicate-2/


 


 


 




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