浜田義之

酒と悟り 第二十三話 悟りが悟りを生きる

2020/10/ 9配信


皆様



こんにちは、スピリットナビゲーターの
マスターこと浜田義之です。





 



それでは今日のお話に入りましょう。


 


毎週金曜日の21時にお送りする、
本当の自分・魂の本当の目覚めへと導く物語。



この「酒と悟り」の物語は、
物語の行間から深い「気づき」や「閃き」
「インスピレーション」を受け取れるように
意図して創作している【特別なお話】です。



どうぞ行間から気づきや閃きを受け取ってください。



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    これまでのあらすじ



バーで不思議な紳士と出会ったことをきっかけに、
男に本当の自分へと目覚める旅がはじまった。



禅の老師もとで修業をはじめ、
とめどない【思考】の雑念と
サイケデリックな【幻想(幻覚)】の雑念に翻弄され続けた。



とことん雑念と格闘し続けた末、
ついに男は自らの無力を受け入れ、雑念との格闘を手放した。



すると忽然と静寂が訪れた。



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   悟りが悟りを生きる
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禅堂で静かに手を合わせた瞬間、
こころが中心に定まりスッと静かになった。


 


静かで深い深い充実感。


 


あの体験をした時から男の「在り方」が変わった。


 


歩き方、仕草、立ち振る舞いが変わった。


 


自分でありながら自分でないような。


 


自分ではないもっと大きななにかが自分を動かしているような、
なにかが自分に宿っているようなそんな感覚を感じていた。


 


そしてそれはとても静かで奥深く、深い深い充足感だった。


 


男は深い充足感に満たされていた。


 


廊下を歩くとき、その動きは滑らかで、
静かで、奥深く、美しかった。


 


なにかとても高貴なものがそこには宿っていた。


 


全ての動作の中に神聖さ、奥深さ、
静けさ、美しさ、高貴さが宿っていた。


 


そして、ただ歩いているだけでも、
そこに誇り高い気高さのような神聖さを男は感じていた。


 


男は本当に満たされていた。


 


夕食のときの動きも変わった。


 


道場にやってきたとき、
老師から普段の10分の1以下の速度で動きなさいと言われた。


 


だが道場にやってきたときは、
男にはそれが何を意味するのかまったくわからなかった。


 


今はわかる。


 


頭で考えなくても全身で感じる。


 


ただ茶碗を手に取るとき、ただ箸を伸ばすとき、
ひとつひとの動作は滑らかでメリハリがあり、美しかった。


 


ただ食事をしているその最中に、
そこには気品と美しさがあった。


 


男は身体が動くままに身を任せ、
動きから醸し出される気品を楽しんでいた。


 



その動きに、そこに醸し出される高貴な気品に、
老師は気がついていた。


 


老師は目を見張った。


 


老師は何も言わなかった。


 


だが男には老師が沈黙の中、
深くうなずいているのを感じていた。


 


男の「在り方」が醸し出す気品を老師は見抜いていた。


 


ただ食事をしている。


 


ただ歩いている。


 


それら日常のあたりまえのすべての中に
神聖な気品が溢れていた。


 


ただ存在してることからあふれ出る
神聖さ、気品、美しさ、そして高貴な気高さ。


 


男はそれが内から溢れるままに身を任せていた。


 


それが自分の内の仏、仏性(ぶっしょう)であることを
男はまだ知らなかった。


 


理性、エゴ、思考ではなく、仏性が男を生きていた。


 


男を通して仏性が生きていた。


 


このとき男は悟りを生きていたのだ。


 


だがこの時の男はまだそれを知らなかった。


 



つづく。



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