行動アシストラボ
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感情は自動的に起きる反応である:感情的に行動してしまう問題(1)

2020/9/ 2配信



 


皆様、こんにちは。


行動アシストラボの矢野です。



僕は珈琲をよく飲みます。


とりあえず仕事はじめのタイミングで一杯淹れるんですが、すぐに飲み終わっちゃうんですよね。


それでしばらくしてもう一杯飲みたいなぁ、とおかわりを用意するわけです。


そうすると今度は半分くらい飲んだ辺りでピタッと止まっちゃうんですよね。


で、ふと冷めた珈琲が残っていることに気づいてグイって飲み干すような感じ。


多分、僕の場合は1.5杯くらいが丁度いいんでしょうねー。


 


感情は自動的に起きる反応である


 


今回は感情と行動の関係についての考察です。


感情って行動の原因なのでしょうか。


例えばイライラしているときに、つい攻撃的な言動が出てしまいがちですが、その攻撃的な言動の原因は「イライラ」なのでしょうか。


一般的にはそう捉えられがちではありますが、本メルマガでは行動分析学の知見に基づいて考えていきます。


 


SNSの通知ってイラッとするとき、ありませんか?


集中して作業しているときにピコーンって。


一回ならまだしも、ピコーン、ピコーン、ピコーン、ピコーン以下略って連投してくるとしんどいなぁ、と思うことがあります。


で、例えばイライラからスマホを壁に投げつけちゃうみたいな不適切な行動をしてしまうとしましょう(実際はしませんよ、例ですからね例)。


このような問題を解決するとき「イライラしないようになりたい」としがちなのが一般的な考え方ではないでしょうか。


イライラしなければ、不適切な行動もしないだろう…と。


でも、その問題解決の方針は適切なのでしょうか。


 


まず感情について解説します。


行動分析学の枠組みに当てはめて考えるなら、感情とは一種の反応のようなものだと思われます。


トリガーとなる刺激に対して、条件付けられてい感情反応が自動的に生じます。


先程の例で説明するなら、SNSの通知オンがトリガーとなって、イライラという感情反応が自動的に起きるわけですね。


 


それに加えて考えたいのが「文脈」です。


文脈というのはその状況に至った背景みたいなもので、例えば「ひと仕事終えてのんびりしているときにSNSの通知音がなった」という文脈と、「〆切間際で急ぎの仕事を焦りながらやっているときにSNSの通知音がなった」という文脈では、イライラするにしてもその強さが変わりそうですよね。


つまり同じトリガーであっても、文脈次第で反応の強さが変わるわけです。


 


では感情ではなく行動はどう考えればいいでしょうか。


感情が原因だとすると「SNSの通知 → イライラ → スマホを壁に投げつけた」という流れで考えてしまうかもしれません。


でも違うのです。


少なくとも行動分析学に基づくなら、感情は行動の原因ではありません。


詳しくは次回。


 


ではまた。


 


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