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行動分析学の実践者になるために取り組むべきこと:行動分析学実践の手引き(まとめ)

2020/8/28配信



 


皆様、こんにちは。


行動アシストラボの矢野です。



僕はゲームが好きなので、ゲーム関係のドラマやアニメを見かけると「おっ」となってつい観てしまいます。


ドラマだとノーコン・キッドってのを最近観たのですが、深く考えずに楽しめてよかったです。


アニメだとハイスコアガールってのが最高に面白かったなぁ(漫画が原作みたいです)。


どちらも小学校〜高校時代に楽しんでたゲームタイトルが出てくるので、5割増しくらいで面白く感じてしまいます。


 


行動分析学の実践者になるために取り組むべきこと


 


今回はこれまでお伝えしたことの簡単なまとめです。


 


1.問題解決の8割は問題の定義にある:


問題解決において何よりも大切なのは、問題について理解して改善すべきことを明確にすることです。


これを行動分析学に基づいた問題解決のプロセスに当てはめると「具体的な課題・標的行動を設定する」に該当します。


 


2.問題を具体的に表現するときは「記録」を意識するといい:


課題や行動を具体化することで記録が可能になり、記録によって問題の実態が見える化され、客観的な評価と改善策の効果を検証できるようになります。


問題を具体化するにあたっては「記録を可能にする」という視点を持っておくといいでしょう。


 


3.問題の改善に取り組める程度には具体的であろう:


具体的に表現することは、何度か練習すれば慣れてきます。


例えばいま現在やっていることを具体的に表現してみると、いいトレーニングになるでしょう。


何を記録するかが明確になっていること、および、その行動が変化すれば問題が改善すると思えることを基準に、課題や行動を具体的に表現してみてください。


 


4.この世界は壮大な実験場なのです:


改善対象の行動を見つけることは問題を定義することと同じです。


ここを間違えると見当違いの努力をすることになるため非常に大切なのですが、一方で最初から正しい方向を見極めるのも困難です。


大切なのは最初に見つけた課題や行動に固執しすぎないことで、実際に取り組んでみて問題が改善に向かうか検証し、もし間違っているようであればすぐに軌道修正してください。


 


5.記憶ではなく記録を使って意思決定しよう:


記憶に頼った主観的な評価は、容易に偏ったり、抜け落ちたり、間違ったりします。


問題解決に取り組む上では、ある程度、正確な評価ができなくては改善の効果を検証することもできません。


問題解決のプロセスを適切に進めるためにも、記録とそれに基づいた評価は欠かせません。


 


6.記録は大切…でも面倒なんですよね:


記録をとり、記録に基づき評価することは問題解決の根幹をなす重要なアクティビティですが、記録を取ることは結構面倒です。


ITを活用して自動的に記録できるようであればそれを使い、自動化が難しいようであればアナログでなるべく簡単に記録を取ることを考えてみましょう。


記録を取る負担感は可能な限りゼロに近づけてください。


 


7.傾向をみれば適切な意思決定が可能になる:


記録を取ったら、今度はそれをグラフ化します。


グラフ化することで問題改善の「傾向」を容易に分析できるようになります。


単に数値をみて問題改善の現状を評価するのではなく、改善策によって傾向が変化しかたどうかを評価することで、改善策の効果を知ることができます。


 


以上、今回採用したテーマでは「行動分析学実践の最初の一歩として取り組むべきことは、改善すべき具体的な行動を決めることと、その行動についての記録を取ることである」をお伝えしてきました。


行動分析学を実践する場合、ついつい「どうすれば問題が改善するか」に注目しがちですが、問題の定義と改善策の効果検証をできるようにすることが何よりも大切です。


ですので、何はともあれ具体的な行動を決めて、その行動についての記録を取ることについて練習するといいでしょう。


 


ではまた。


 


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