行動アシストラボ
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問題の改善に取り組める程度には具体的であろう:行動分析学実践の手引き(3)

2020/8/11配信



 


皆様、こんにちは。


行動アシストラボの矢野です。



ステーキ肉の焼き方に正解はあるのでしょうか!


強火で短時間に焼いた方がいい説と弱火でじっくり焼いた方がいい説があって、どっちやねん、と。


美味しい炒飯の作り方なんかでも、調べてみると諸説あるようですね。


料理って奥が深いんですね?


まぁ、僕は味覚が大雑把なので、結局どっちでも美味しいからいいやってなってしまうのですけど。


 


問題の改善に取り組める程度には具体的であろう


 


前回のあらすじ。


行動分析学の問題解決のプロセスは、次のような構成になっています。



  1. 具体的な課題・標的行動を設定する技術

  2. 行動や重要なパフォーマンス指標について記録を取る技術

  3. 記録をグラフ化して傾向を目視分析する技術

  4. 記録に基づき行動の現状について分析する技術

  5. 記録と現状を踏まえて解決策を作る技術

  6. 記録とグラフ化によって解決策の効果を検証する技術、など


行動分析学を学んで実践したいということであれば、まずは「具体的な課題・標的行動の設定」に取り組むといいでしょう。


課題や標的行動を見つけるのは結構難しくもありますが、ひとまずは次のステップである「記録」を意識して実践してください。


記録が可能であれば、問題解決の取り組みが上手くいっているのか、それとも修正が必要なのかが判断できますので。


 


さて、具体的な課題・標的行動の設定は、細かく分けると更に次の2つになります。



  1. 改善対象の行動を見つけること

  2. 見つけた行動を具体的に表現すること


後者は練習すれば比較的早く身に付くかと思います。


例えばいま現在、みなさんがやっていることを具体的に表現してみると、いい練習になるでしょう。


僕の場合はいま「メルマガを書く」ことをやっています。


あるいはもっと具体的に表現するなら「サブモニターでゲーム配信の動画を横目に観ながら、ノートPCのキーボードを打ちながらメルマガの文章を書く」ということをやっています。


 


具体的な表現というものは、こだわればどこまでも具体的にできます。


先程の表現にしても「パソコンで文章を書く」を「キーボードのJキーを押す」と更に具体的にすることが可能です。


そうなると問題はどの程度具体的にすべきかということですが、一概に明確な答えがあるわけではありません。


ただ表現した行動の頻度なり質なりが変化することで、問題が改善できると思える程度には具体的に表現しておいた方がいいでしょう。


つまり



  • 何を記録するのか明確になっている

  • その行動が変化すれば問題が改善すると思われる


の2点を押さえて課題・行動を具体的に表現しましょう。


 


さて。


ここまでは練習すればいいだけですが、問題は「改善対象の行動を見つけること」です。


具体的に表現することよりも、遥かに難しいと言わざるを得ません。


これについて次回、取り上げます。


 


ではまた。


 


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