問題の改善に取り組める程度には具体的であろう:行動分析学実践の手引き(3)
皆様、こんにちは。
行動アシストラボの矢野です。
ステーキ肉の焼き方に正解はあるのでしょうか!
強火で短時間に焼いた方がいい説と弱火でじっくり焼いた方がいい説があって、どっちやねん、と。
美味しい炒飯の作り方なんかでも、調べてみると諸説あるようですね。
料理って奥が深いんですね?
まぁ、僕は味覚が大雑把なので、結局どっちでも美味しいからいいやってなってしまうのですけど。
問題の改善に取り組める程度には具体的であろう
前回のあらすじ。
行動分析学の問題解決のプロセスは、次のような構成になっています。
- 具体的な課題・標的行動を設定する技術
- 行動や重要なパフォーマンス指標について記録を取る技術
- 記録をグラフ化して傾向を目視分析する技術
- 記録に基づき行動の現状について分析する技術
- 記録と現状を踏まえて解決策を作る技術
- 記録とグラフ化によって解決策の効果を検証する技術、など
行動分析学を学んで実践したいということであれば、まずは「具体的な課題・標的行動の設定」に取り組むといいでしょう。
課題や標的行動を見つけるのは結構難しくもありますが、ひとまずは次のステップである「記録」を意識して実践してください。
記録が可能であれば、問題解決の取り組みが上手くいっているのか、それとも修正が必要なのかが判断できますので。
さて、具体的な課題・標的行動の設定は、細かく分けると更に次の2つになります。
- 改善対象の行動を見つけること
- 見つけた行動を具体的に表現すること
後者は練習すれば比較的早く身に付くかと思います。
例えばいま現在、みなさんがやっていることを具体的に表現してみると、いい練習になるでしょう。
僕の場合はいま「メルマガを書く」ことをやっています。
あるいはもっと具体的に表現するなら「サブモニターでゲーム配信の動画を横目に観ながら、ノートPCのキーボードを打ちながらメルマガの文章を書く」ということをやっています。
具体的な表現というものは、こだわればどこまでも具体的にできます。
先程の表現にしても「パソコンで文章を書く」を「キーボードのJキーを押す」と更に具体的にすることが可能です。
そうなると問題はどの程度具体的にすべきかということですが、一概に明確な答えがあるわけではありません。
ただ表現した行動の頻度なり質なりが変化することで、問題が改善できると思える程度には具体的に表現しておいた方がいいでしょう。
つまり
- 何を記録するのか明確になっている
- その行動が変化すれば問題が改善すると思われる
の2点を押さえて課題・行動を具体的に表現しましょう。
さて。
ここまでは練習すればいいだけですが、問題は「改善対象の行動を見つけること」です。
具体的に表現することよりも、遥かに難しいと言わざるを得ません。
これについて次回、取り上げます。
ではまた。
以下、講座のご案内です。
☆『テレワークでセルフマネジメント』セミナー
突然始まった在宅勤務(テレワーク)には「モチベーションダウン」や「教育不足」といった課題があります。
オフィス勤務から在宅勤務への”構造的”な変化によって、従来のマネジメントのやり方では、こういった課題を解決するのは難しくなりました。
その一つの解決策となるのがセルフマネジメントです。
テレワーク時代に対応するための必須スキルである「セルフマネジメント」について、下記のセミナーでお伝えします。
ご興味がありましたら覗いてみてください。
⇒ https://millreef.co.jp/telework/
☆行動科学実践力トレーニングのご案内
行動科学を実用レベルで使えるようになりたい方向けのトレーニングコースを用意しました。興味のある方は下記のページご覧いただき、無料のオリエンテーションにお申し込みください。
詳細・お申込はこちらから
⇒ https://www.reservestock.jp/inquiry/36660/
☆行動科学セルフマネジメント講座のご案内
うまく行動できない自分をどう改善すればいいか分からない、行動できない状態からの抜け出し方を知りたい方へ。
着実で再現性のある行動の変え方を学ぶ講座です。
詳細・お申込は下記から。
⇒ https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/414
☆行動分析学講座のご案内
行動アシストラボでは「行動分析学」を学ぶための講座を提供しています。入門用の動画からより実践的な技術を学ぶ講座まで、一通り取り揃えております。
★ 今後、行動アシストラボからのメールが不要な方は下記から解除をお願いいたします。