先日、

一泊二日の

合宿に参加した息子。

合宿の前日、

面白い出来事がありました。

その日は本来なら

トレーニングに参加する日。

ですが、

「行くんだよね？」

と声を掛けると、

「いや、今日は行かない。」

との返事。

思う事はありましたが、

そうなのね、と息子の選択通りに。

そしてその後、

指導者の方の意見を目にし、

私の感情は大きく揺さぶられました。

『運命を手にする人間は、

如何なる状況であったとしても、

その全ての瞬間をそこに注げる人間』

それを見た時、

そうだよな、だからやっぱり、

今日は行った方が良かった。

そんな風に

思った自分がいて、

息子に聞いてみました。

「こういう考えも

あると思うんだよね。」

すると息子。

「あー、そうなんだ。」

と言って、

他の事をやり始め・・・

そこに私が、

「ねえ、聞いてる？

だからさ、行った方が

良かったとか感じない？」

「うーん？別に。」

私は更に、

「だからさ、

こうしないと

成功しない、って事だよ？」

「あー、そうなんだ。」

「ねー、何で

何とも感じないの？ヽ(`Д´)ﾉ」

「は？

別にこれで良い、

と思ってるから。」

「なら、何で

もっと堂々としないの？」

「は？

俺ははじめから、

自分で、

これで良いと思ってる、

って言ってんじゃん！！！」

・・・・・・。

ん？

あ、そ、そ、そうでした。

言われてみれば確かに。

そう、確かに、

息子は最初から

自分の考えを基に行動していた。

私の言ってる事が

支離滅裂だわ～(笑)

なんで

こんな事が起きたか。

それは単純に、

『指導者の言う事に

間違いはなく全て正しい』

とか、

『それが常識で

そこから外れると

サッカー選手としてはダメだ』

なんていう、

信念が作られていて、

息子の将来に、私が

勝手に不安になっていただけ(笑)

それを息子から

気づかせて貰うというww

逆に、今回は、

良いか悪いかは別とし、

“自分軸”がちゃんとある

息子の姿を見て感心しました。

“他人は他人、自分は自分”

今回であれば、

“周囲がどう言おうが、

自分は、体調含めた準備を

万全にすることを大切にしたい”

そういう

意思と選択を

したのだと思います。

私の方が

他者の意見に

完全に振り回されていました^^;

また昨日の

あるクライアント様は、

「普通に憧れて、

とにかく普通が理想でした。」

そんな風に仰るので、

具体的な内容を伺うと、

「自分の家は

母親が中国人で、

別れた父親は何人か分からない。」

「よく友達の家で

ご飯をご馳走になったが、

自分の家と違い、温かくて、

父親が晩酌をしながら母親と話す様子。

親たちが笑いながら、

バカ話してる様子を呆れた顔で見る親友。」

その親友の家のような

“普通”を体験したかったのだ、と。

なるほど。

でも、

ちょっと待ってください。

普通さー、

普通はね、

と、良く言われる言葉ですが、

この普通って

どこから来るのでしょう。

統計の平均てことでしょうか。

それとも、メディアで得た情報から？

それもあると思いますが、

私は個人の体験の経験値が

大きく影響していると思います。

例えば、

母親が明るく大らかで

常に笑顔を

絶やさないような家庭で育ち、

よく目にする

周囲の母親達も

同じ様な状態だった場合、

“普通、母親とは

大らかで明るく笑顔を絶やさないもの”

そうした

その人個人の

“普通”が出来上がる。

その逆も

あるはずです。

今回の

クライアント様のように、

否定ばかりされ、

話はほぼ聞いてくれない。

常に

余裕がない母親。

そんな家庭だと

それが普通なのだと

ある時までは感じていて、

家庭外の

他者と関わるようになり、

初めて、

自分の環境に

違和感を感じる。

そして、

他者の家庭が

普通なのだと考える。

ただ、

これって、

本当に普通なのか。

そう疑ってみても

良いのだと思います。

先ほどの

統計の平均では無いですが、

世の中の家庭は

十人十色、千差万別です。

もちろん、

“隣の芝が青く見える”

そんな事もあるかもしれない。

それでも、

“普通”と言うなら、

個人の経験値なんて

“普通”を語るには、

あまりにも少なすぎる、

という事を知って欲しいと思います。

そして思うのは、

“普通”が良いのではなく、

ただ純粋に、

ああいう家庭が良いな。

そう思った

気持ちを大切にする事。

普通は～、等と、

自分自身に対する

保険を掛けたりせずに、

大切な、

その存在だけで

価値のある自分の、

純粋な思いを

自分自身が受け入れる。

そして、

外野や他者や権力者や

一般的なとか常識に振り回されず、

大切な

自分の思いを

採用出来た時に、

『自分に嘘なく

自分の人生を生きている』

という

経験値を上げて行き、

幸福感も

育てて行くのだと思います。

こうした

自分軸は、

対人関係の

如何なる問題にも働きます。

自分軸が弱ければ、

他者や権力者の意見に惑わされ、

「あの人がこう言ったから。」

「○○さんの言う事なら間違いない。」

と、自分の思いはさておき、

その他者の意見に従ってしまう。

これを繰り返すと、

その都度、他者に意見を求め、

その誰かの助言が無いと

何も決められないようになっていく。

クライアント様でも、

セッションを開始する時等は、

「どうしたら良いですか。」

「分からないので決めて下さい。」

そうおっしゃっる方が多いです。

そこから

自分軸を取り戻して行く作業。

すると、

自然と関係性に変化が。

夫婦関係が良くなりました。

対人関係が楽になってきました。

そんな変化を生んでいく。

だから、

“普通”に縛られず、

純粋な

自分の思いを

大事に選択、行動する。

こうやって

自分軸を育てる事が

大切なのだと思います。

私も

ふとした瞬間に

自分軸から外れる事が・・・^^;

今回は、

そんなお試しをされた気分。

そして

大切な事を

息子に教えてもらいました(^^♪

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