濱田預士之
濱田預士之

【090】酒と悟り 第十回 懐かしい感覚

2020/7/ 3配信


こんばんは、魂の使命を生きながら、人生そのものを楽しむ、
スピリットナビゲーターのマスターこと浜田義之です。


 




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まずはお知らせです。


 



◆ひとつめは「こころに沁みる話し方講座」について。


 


先日読者の方からご相談をいただいた、
「こころに沁みる話し方の講座をやってほしい」というご要望に、
「ご興味のある方はいらっしゃいますか?」とアンケートをお願いしたところ、
複数の方から「興味があります」との声をいただきました。



そこで開催の方向で考えることにしました。


今案を練っていますので、少しお待ちくださいね。


 



お知らせのふたつめは「ゼロ意識共鳴オンライン瞑想会」について


 


先日7月1日に開催した、マスターが一瞥(いちべつ)を経験した
【ゼロ意識共鳴瞑想のオンライン体験瞑想会】は、
ご参加いただいた皆さんから大変好評をいただきました。


 


今まで体験したことのない深い瞑想ができた。
瞑想についての今まで知らなかった知恵を受け取れたなど、
たくさんの悦びのご感想をいただきました。


 


瞑想会のご案内ページに体験者の声を載せましたので、ぜひご覧ください。


 


ご好評にお応えして、瞑想会の枠を増席致しました。


 


ぜひご参加ください。


 



ゼロ意識京目瞑想会の詳細とお申し込みはこちらからどうぞ
https://www.reservestock.jp/page/event_series/55413



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では今夜のお話です。



毎週金曜日の21時にお送りする、
本当の自分・魂の本当の目覚めへと導く物語。



この「酒と悟り」の物語は、
物語の行間から深い「気づき」や「閃き」
「インスピレーション」を受け取れるように
意図して創作している【特別なお話】です。



どうぞ行間から気づきや閃きを受け取ってください。



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◆この話を第一話からお読みになりたい方はこちらからどうぞ
 https://www.reservestock.jp/subscribe/NjJkZmVmYWRiY


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今夜は第十話をお送りします。



バーのカウンターで不思議な紳士に出会った男は、
紳士の言葉から、自分の中のなにかが目覚め始めたのを感じました。



そして男の人生は本当の自分、
魂の望む人生の目覚めへと導かれ始め、
ついに生涯の師となる老僧と対面し、修行を始めることになりました。


 


【懐かしい感覚】


 


男は老師と机を挟んで相対した。


 


一瞬の沈黙だったが、その一瞬の中に永遠を感じた。


 


それはほんの一瞬だったが...感じた。


 


老師は座禅について、どう座るのか、
どう過ごすのかについて説明してくれた。


 


それはとてもシンプルで簡潔な説明だった。


 


余分な話はひとつもなかった。


 


「これをやるとこうなる」というような話はひとつもなかった。


 


どのように座り、どのように過ごすのか、
ただそれだけが簡潔に伝えられた。


 


老師は「このように呼吸するのだ」と目の前で
呼吸をして見せてくれた。


 


静かに...ゆっくりと...穏やかに緩やかに...深い呼吸をして見せた。


 


そしてその呼吸にはひとつの隙も無いように見えた。


 


「一呼吸に集中しなさい」
「一呼吸を油断なく観察しなさい」


 


「はい」。


 


男はうなずいた。


 


伝えられたのはそれだけだった。


 


なんとシンプルで簡潔なのだろう。


 


余分な話は何一つなかった。


 


男はとても大切なことを、
老師とのこの短いやり取りの中で受け取ったような気がした。


 


座り方についての説明が終わると、
男は若い僧侶に案内され、修行用の道着に着替えた。


 


それは子供の頃習っていた剣道の時に着ていた道着だった。


 


男は自分が童心の....初心に還ったような気がした。


 


なぜかそう感じた。


 


次に男は禅堂へと案内された。


 


「到着してもうすぐに修行に入るのか...」


 


思いがけない早い展開に男はちょっと戸惑った。


 


こころの準備は出来ているだろうか。


 


修行へのこころの準備は出来ているだろうか。


 


男は自分自身に問いかけた。


 


準備だって?


 


そんなの関係ない。


 


準備なんてそもそもできていない。


 


だからってなんだ?


 


もうその場にいるんだ。


 


準備もくそもない、やるんだ。


 


男の中でこのような会話がなされた。


 


怖気づくこころ...。


 


男はこの時はまだ、
それが怖気づくこころの反応だとまでは気付けていなかった。


 


だが自分が緊張している感覚は何処かで感じていた。


 


若い僧侶に案内されるまま、
男は禅堂に並ぶ座禅用の座布(ざふ)のひとつの前へと導かれた。


 


若い僧侶は男に合掌し、一礼すると、
静かに禅堂を去って行った。


 



 


この道場は曹洞宗の流れを汲む。
座るときは壁に向かって座る。


 


男は座布に合掌し、反対側にも合掌すると座布に座った。


 


そしてくるりと壁に向かって向きを変えた。


 


男はくるりと向きを変えたとき、自分の身体があまりに見事に、
一発で向きを変えたことに少し驚いた。


 


まるで昔からずっとやって慣れているような、
不思議な感覚を感じた。


 


経験はないのに、身体は知っているのだ。


 


なぜか懐かしい感じがした。


 


はじめての筈なのに、ずっと昔からこうしてきたような
懐かしい場所に還ってきたような、不思議な感覚を感じた。


 


そうして男は大きくひとつ深呼吸をして、こころを定めた。


 


そして一呼吸に集中した。


 


それが男にとっての、道を歩む最初の第一歩だった。


 


つづく。


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