立松季久江
立松季久江

ケージで卵を産む鶏は2年しか生きれない

2020/6/20配信


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皆様


 


おはようございます

立松季久江(Kikue)です。

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昨日は、


女性生産者さんの集まりがあり


屋外のテラスレストランで


会合がありました。


 


近くに座られた、


卵農家の方とお話をしていました。


 


私は、スーパーマーケットで買った卵で


蕁麻疹が出たことが気になって、


鶏の餌のことなど聞きたいな、と思い、


色々質問を彼女に投げかけました。


 


気になる卵の事情


まだ日本ではゲージ飼いという、


ケージの狭い空間に


鶏を入れ、卵を産ませる、


という方法が


多く存在します。


 


彼女いわく、


ゲージ飼いの鶏は、


1度もゲージの外に出られることなく


狭い積み重ねられたゲージで


一生を過ごすそうです。


そのストレスや環境のせいもあり、


2年ほどしか生きられない、


というのです。


 


海外では動物福祉の観点から


ゲージ飼いは廃止になっている国もありますが、


日本では、卵は大体1個20円。


 


その価格で販売するには


たくさん鶏を飼って


たくさん卵を産ませないと


コストが合わないから・・


という理由で


多くがゲージ飼育になってしまっている


と言っていました。


 


また、ビタミンを餌に添加して


この卵にビタミンが含まれると、


表示している卵も多くありますが、


餌にビタミンを添加した場合、


ほとんどは鶏の体内で使われて、


卵には残らない、ということ。


 


価格や


栄養満点のイメージも


販売時には大事かもしれませんが


鶏にとってどうなのか?


考えさせられました。



 


世界で進むゲージフリーエッグ


従来型ケージの禁止は、


スイス(1991年)を皮切りに


スウェーデン(1999年)、


フィンランド(2005年)、


ドイツ(2007年)と進んだそう。


 


ちなみにEUでは、


2002年より従来型ケージの改良を


養鶏業者に義務づけているとのことです。


 


アメリカではカルフォルニア州が


州法で従来型ケージを禁止しているそうです。


 


ケージフリーが求められる大きな理由は、


従来型のケージ飼いが


「動物福祉(アニマルウェルフェア)」


に反すると考えられているから。


 


ゲージ飼いは、


ひとつのケージに2羽以上の鶏を入れ、


身動きができないほどの


狭い環境で飼育し採卵するそう。


 


このような過密状況での飼育は、


鶏にストレスを与え、


健康を損なう原因にもなる、


こうした考えが


ヨーロッパを中心に広まり


規制が進んだということです。


 


ゲージを使わない方法は、


平飼いや放し飼いになります。


ゲージを使わない飼育法の卵を


ゲージフリーエッグというそうです。


 (引用先:Foodist)


 


日本はゲージ飼いが95%


世界で進むゲージフリーエッグ。


しかし、日本はというと、


ほとんどがゲージ飼育です。


 


理由は、価格。


 


ケージ飼い 平均36円、最安19円

平飼い   平均60円、最安31円

放し飼い  平均83円、最安59円

有機    平均126円、最安120円

(引用先:東京都区部 平成26年度畜産関係学術研究委託調査報告書)



 


昨日出会った卵農家の彼女は


平飼いで鶏を飼い、


餌も籾米を与えるなど、


自然にこだわった育て方で


鶏を飼育されています。


 


鶏糞は、抗生物質なども含まないので


発酵させて畑に使われているようです。


 


そんな彼女も


卵の大きさが均一にならないから


1個20円で販売している


というのです。


 


「そんなに手間暇かけてそれは安すぎる。」


というと、


こう言った現状を伝えても、


買う方は、


やっぱり安い方を買われる、


というので、驚きでした。


 


野菜と同様、


安くて、


綺麗な形で、


同じサイズでしか売れないの?


 


なんだか残念です。


 


自然の作り方にこだわった卵なら、


1個100円でも買うけどなーと


私は、思ってしまいます。


 


卵を安く人に提供するために、


抗生物質が入った餌を食べさせられ、


ゲージで一生を終える鶏のことを考えると


なんだか胸が痛くなる現実でした。


 


野菜も量産する上で、


除草剤で草を枯らし、


化学肥料をたっぷり土に混ぜ、


それにより微生物は死んでしまい、


その上に農薬をたっぷりかける、


それが、綺麗な野菜を量産する方法です。


 


日本では、


野菜も農薬を使う農家さんは98%。


 


安くて綺麗な形、


同じサイズのものが流通する


でも中身は?


と思うと・・・


 


「基準、おかしくないですか?」


 


昨日はそんなことを


声を大にして言いたい、


そんな気持ちになりました。


 


 


あなたやあなたの大切な家族が


今日も健康でハッピーな1日が送れますように。


 



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