【OD-PLANET公式メルマガ】組織開発と実践者のマインドセット
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「台湾に倣い、台湾から学べ」
いち早くコロナウィルスの封じ込めに成功した台湾の施策と各分野のリーダーシップに、世界中の注目が集まっています。
もちろん、日本でも。
日本においてはまだコロナウィルスが軽視されていた今年2月頭のこと。
2月3日の深夜に、新型コロナウィルスによる肺炎の感染が拡大する中国湖北省武漢から、247人の台湾人がチャーター機で台湾に帰国しました。
検査の結果、1人の感染が確認され、翌日の4日夜、中央感染症式センターによる記者会見が行われました。
この記者会見に臨んだ指揮官を務める陳時中衛生福利部長(保険相)は、説明の途中で声を詰まらせてマイクを別の登壇者に渡したり、涙をぬぐったりする場面がありました。
陳部長は、「患者の数が増えて欲しくはない。だが、逆に考えると「命を救うことができる」」と述べ、患者の健康回復を支援するためにできる限り努力をするという姿勢を示しました。
この陳部長の姿勢に対し、Twitterを始めとするSNSでは多くの反響を呼びました。
「帰国した台湾人1人の感染確認 指揮官の涙に20万人以上がエール」
皆様もご存知の通り、その後、世界中へ急激にコロナウィルスが拡散を見せる中、台湾はいち早くコロナウィルスの封じ込めに成功し、その取り組みと各責任者のリーダーシップの在り方を多くの国々が注目し、その対応をお手本にしようとしています。
日本もご多分に漏れず、政府はこの台湾のやり方を取り入れようと躍起になっています。
。。。が、、、、果たして日本の政府はこの台湾のやり方を追随することができるのでしょうか。。。
残念ながら、私は今の日本の政府には、天地がひっくり返っても難しいのではないかと思っています。
なぜならば、国の存亡をも揺るがしかねないというこの未曽有の危機的状況下において、国を守り、その国を支えている国民の命を守ることへの、リーダー達のマインドセットが台湾を救ったリーダー達のそれと、日本のリーダー達とは決定的に違っていると感じるからです。
台湾は、コロナウィルスを封じ込めるために、それぞれの分野のリーダー達が様々な施策を講じ、実施しました。(もちろん、台湾はSARSから多くを学んでいたということは否めないと思います)
しかし、果たして台湾が施した様々な対応策(やり方や施策)だけを取り入れさえすれば、今後、間違いなくやってくるであろう第2派の流行に耐えうることができるのか、私は、甚だ疑問です。
緊急時であればあるほど、その人の普段のマインドセット(物事の考え方の基本となる倫理観や生き方の哲学)が言動、態度、行動となって如実に表出されるのだ、ということを多くの人が感じていることでしょう。
普段、どんなに美辞麗句を並べて尤もらしく論理的で素晴らしいことを言っていたとて、その態度、行動が全くそれと異なっていれば、それがその人の本当のマインドセットなんだということが広く白日の下に晒されてしまう、ということなのだと思います。
「あぁ。。。この人、本心はこんな風に考えていたんだ。。。」
ってことが、そこかしこで起こっているのではないでしょうか。
★
組織開発も同様です。
先人たちが築いてきた様々なメソッドや、フレームワークや、方法論や、スキルや、テクニック、そしてベースを形成している学術的知識を習得しさえすれば、成功や成果を得ることができるのでしょうか。
組織開発は、実践者のマインドセットが大きく影響します。
実践者が、何を大切に思い、どのような倫理観や哲学を持ち、何を自分自身の使命としているのか。。。
組織開発は実践者の哲学、理念、覚悟が、その人の思考を司り、その思考や哲学がその人の言動、態度、行動になって表出し、周囲の人々や組織に影響を与えるのです。
組織開発の実践者の基本は、いかにして自分自身を使い倒すか:Use of Self、です。
自分自身を使い倒すこと=自分自身の哲学や倫理観がその言動、態度、行動として使い、周囲に影響を与えることである、ということです。
ですから、組織開発の実践者は、常に自分自身のマインドセットと向き合い、その動きやパターンに自覚的でなければなりません。
組織開発を実践するということは、その実践者自身の在り様、哲学、倫理観、生き様そのものが大きな影響を与えることになるからです。
この土台なくして、どんなに優れたメソッド、フレームワークや方法論、ファシリテーションのスキル、テクニック、学術的知識や知見を習得したところで、決して誰かの役に立つ、組織に貢献することができる実践者にはなれないと、私は思っています。
組織開発と実践者のマインドセット
どんなに優れたメソッド、フレームワークや方法論、ファシリテーションのスキル、テクニック、学術的知識や知見を習得したところで、組織開発の実践者にはなれません。
組織開発の実践者として何よりも求められることとは。。。
自分自身のマインドセットと向き合い、それに自覚的でいること
です。
組織開発の実践者になるために外すことができない「Use of Self:自分自身をつかう」の、概念と感覚をお伝えする講座をオンラインで行います。
「Use of self」というのはどういうことなのか、を少しだけ腹落ちさせていただくグループワークをオンライン上で行います。
プロセスに働きかける組織開発にとって、リアルと比較して圧倒的に見えるプロセスが少ないオンライン上でグループワークを行うことは、私たちにとっても、大きな、大きなチャレンジです。
共に新たなチャレンジをし、新たな前提、常識、世界を創って行こうと思っていらっしゃるなら、ぜひ、ご参加ください。
共にチャレンジし、新たな世界を拓きましょう!
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