世古 詞一
世古 詞一

【1on1にライザップのようなわかりやすい効果はあるのか?】

2020/3/24配信
【第42号】2020/3/24
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      個人と組織の変革のヒント
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1.【コラム】
2.【サーバントコーチ最新情報】
3.【編集後記】
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皆様

おはようございます。
サーバントコーチの世古詞一です。

本メルマガは「個人と組織の変革のヒント」を
テーマとして情報をお伝えしてまいります。

では今日も早速、コラムにまいりましょう。

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1【コラム】1on1にライザップのような
     わかりやすい効果はあるのか?
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先日、1on1を普及させたいと思っている
外部の方々といろいろお話していた時のお話です。

A「やっぱり普及させるためには
 わかりやすいメリットが必要ですよね。」

私「本当にそうですよね。」

A「例えばライザップって、
 before→afterでメリットが
 わかりやすいじゃないですか。」

私「確かに。対象者も明確ですよね。」

A「1on1もbefore→afterで、動画で
 わかりやすく見せるとかどうですか?

 落ち込んでいた部下→1on1→やる気満々!
 みたいな。」

私「それできたら面白いですねー。
(でも、何か違うんだよなー。。。)」

という対話がありました。
まぁ、お酒の席で冗談半分の話なのですが、
非常に示唆に富む投げかけでした。

確かにライザップは効果がわかりやすい。
同じように、企業においても、

「例えばこのHRツールを導入すると
人事部門の煩雑さが軽減されます。」

とか

「この営業ツールを導入すると、
案件管理から数値管理、ナレッジマネジメントまで
同時にできて、営業の方の効率が1.5倍になります。」

など、何かを普及させようと思うと

その前後において、

・対象者(誰)にどんなメリットがあるのか
もしくは
・対象者(誰)のどんなデメリットが解消されるのか

が明確である必要があります。

一方、1on1にその公式を当てはめるとどうでしょう?

1on1ミーティングを導入すると
・従業員のサプライズ退職が減ります
・従業員のエンゲージメントが高まります
・組織の風通しが良くなります。

このようなことが言えなくもないのですが、
何だかすっきりしないところもあります。

よく受ける指摘は、afterの部分(エンゲージメント等)
がまだまだ定量化でききれていないところです。

定量化されている事例は間々ありますが
一般化はまだされていません。
これからでしょう。

しかし、これから定量化された成果が多々でてきた
としても、おそらく1on1の導入だけでそのような
結果が出ているわけではないでしょう。

なので、気持ち悪さがあるのです。

つまり、1on1を導入すると、使用前と使用後で
大きく劇的に部下が変わりますよ。
ひいては組織が変わりますよ。

というニュアンスではないのです。

なぜかというと、1on1は、例えばライザップのように
afterの解決が「身体が痩せる、引き締まる」という
一つのソリューションではないですし、
終わりがないのです。

従業員それぞれの多様なテーマがあって、
それぞれに、有効な時間の作り方と成果があって
永続的であると私は思います。

もちろん
「悩んでいた部下が、上司と1on1をすることで
 話を聴いてもらって、安心して
 次にすべきことが明確になりやる気満々になる。」

そういうこともあるでしょう。

しかし、それは点の話、一つのサンプルです。
1on1の前に毎回部下が悩んでいる訳ではありません。
毎回元気がでることもないでしょう。

では、1on1とは何なのか?

そもそも、1on1という言葉は
「1対1」と言っているだけなのです。

つまり、1対1の場を作っているだけなので、
これがあれば劇的に変わる、とか
1回で何かが変わるということでもなく

『コミュニケーションインフラとして
 永続的に、そういう場が当たり前にある』
という姿が私はしっくりきます。

これがなぜ必要なのかというと、

例えば、
「組織が過渡期で経営が考えている方針を
 従業員に深く理解させたい。」
というタイミングがあったとします。

この時組織に、1on1というコミュニケーション
インフラがあれば、効果的なハブとなり、
組織の隅々まで考えを生き渡らせることが可能です。

つまり、1on1はハードであって、
その時、その人に必要なソフトを
提供していく必要があるのです。

だから、1on1はわかりづらいとも言えます。
一人ひとり、話すテーマも違えば、
同じ部下でも毎回目的も変わるのです。

ソフトが良ければ万人に万能ですし
悪ければ、万人に意味がない。

しかし、そこが1on1の重要なポイントで
このソフトを洗練化させていくこと

ーつまり(ソフトとは)
 話す必要のあるテーマの適切なチョイス
 上司のコミュニケーションスキルの向上
 部下の当事者意識の有無
 場を活性化させるツール類の活用などー
 
が、1on1の継続を可能にしていくのです。
これには地道な工夫や意識づけが必要だと思います。

今はそれを一生懸命行う時期でしょう。

やがてその先には、
組織内でのコミュニケーション活性化の
「施策」という位置づけから
「風土」に変わる日が訪れるでしょう。

そこでは、ふと迷った時に誰もが気軽に
1on1が行われて創発が生まれる。あるいは、
モヤモヤが解消され業務に集中できる。

そこに至るまで、尽力していきたいですし
このメルマガ読者の方々は同志であると
思っていますので、共にがんばっていきましょう。

◆変革のヒント:
「施策」は継続し続けると「風土」に変わる。1on1はそうなるべきもの!

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2.【サーバントコーチ最新情報】
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 3.【編集後記】
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本日も最後まで読んでくださりありがとうございます!

週末、テレビを何となく見ていて
チャンネルを変えようとして、
間違って電源を消してしまいました。

そのまま黒い画面をじっと見つめながら
改めて電源をつけようという気は起こらず
ハッと我にかえりました。

特に見たくもなかったのです(笑。
惰性ですね。

今やっていることが
惰性なのか?やりたいことなのか?
気づくために必要なのは

一旦中断して「間」を開けて
内省してみることです。

参考にしてみてください。

今日も一日、楽しみましょう!

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