発達障害の面白さとユニークさ
皆様
おはようございます。
3月7日、発達障害のセミナー無事に終わりました。
中には東京からお越しいただいた方もおられ、真剣なまなざしに負けないように、こちらもいつも以上に真剣にお話をさせていただきました。
かなり密度の濃い内容だったので、具体的な事例をお伝えするところまではできず、申し訳なかったかなと思います。
また、今度は選択理論と発達障害というテーマでのセミナーも考えています。
その時は具体的な事例をたくさんお話ししたいと思います。
発達障害の面白さとユニークさ
発達障害の人たちは個性が豊かであり、「こうした個性が発揮されればいいのになあ」と思わせることが多々あります。
私が昔にお会いした事例では、学校に全く行っていない自閉症スペクトラムのお子さんですが、学校の実力テストでは1位を簡単にとってしまいました。
この子の場合、対人関係を上手にとることができなくて、そのために不登校になってしまっていました。
上手のとることができないというよりも、かなり幼く、小学校1年生か2年生くらいの子と一緒に過ごす方が居心地が良いというお子さんです。
当然ですが、中学校の同年代と過ごすのはかなりしんどいです。
それでも学校の勉強は全くしていなくても人並み以上にできます。
この時に周りの大人たちは、「なぜこんなにできるのに、学校には行けないんだ」とその子の生きづらさがまったく理解できなくなります。
これは学校組織、日本社会の闇とも思えますが、とにかく「周りに上手に合わせる」という圧力を無意識のうちにかけてくるのです。
最もこうした圧力は日本の社会を形成していくうえでとても大切なものです。
しかし、それに乗り切れない人たちが一定数いるのも事実です。
ちなみに、アメリカやヨーロッパでは、発達障害の子どもたちに対して「どう個性を伸ばしていくか」という視点を持ちます。
日本では「どう周りに合わせる力を伸ばしていくか」に焦点が置かれがちです。
日本の風土としては確かに間違ってはいません。
ただ、それでは発達障害を持っている人は生きづらさをより一層抱えていくのではないかと思います。
だからこそ、発達に偏りがある人たちは、その人が過ごしやすいように生きていく方法を学び、習得していくことが必要です。
私自身も発達の偏りはかなりあるので、臨床心理士・カウンセラー以外の仕事はなかなか務まらないという自負があります。
だからこそ、これから自分が生きやすいように常日頃から勉強をしています。
今はテレワークや個人でできる生き方も増えてきており、組織から外れた生き方も可能となってきました。
そうした生き方ができることを目標として勉強をしていくこと、そして彼らの生き方に理解を示していく努力が私たちには必要なのだと思います。
人はみな、「幸せになりたい」という欲求を持っています。
ただ「幸せの定義」は人それぞれ違うことです。
そのことをしっかりと理解しあえるような社会になれば、発達障害を抱える人たちが生きやすくなるのではないかと思います。
それから「感謝」の気持ちを絶えず持ちたいものです。
感謝をすると、オキシトシンと呼ばれるストレスを減らすホルモンが分泌され、幸福感を感じるようになります。
今あることに感謝をし、そしてお互いが理解し続けられるような社会を目指して今日も頑張りたいと思います。
お勧め情報
選択理論心理学会 神戸支部研究会
次回の開催予定
3月29日(日) 9:30~12:00
4月26日(日) 9:30~12:00
しばらくは、グラッサーが最後に書いた本、「テイクチャージ」を中心に選択理論心理学のエッセンスを学んでいきます。
不登校の子どもを理解するためのグループワーク|第二期
↑おそらく日本で初めて選択理論をベースにした不登校支援者のためのグループワーク。
少人数制で話しやすい雰囲気で、楽しく学べます。
終わりに
できれば子どもには「法律」と「税金」と「社会保障」の知識は伝えていきたいところです。
そのためには、算数や数学、そして国語の勉強は必須です。
また、数学や国語の知識は、資格を取る勉強をしていくためには必須のものです。
私たちは「なぜ勉強をしないといけないのか?」と聞かれると、答えに窮します。
「そんなの当然でしょ」と答えになっていないような答えをします。
学歴が必要なのかどうか聞かれると、うまく答えられない人も多いです。
ただ、私は子どもには勉強の大切さはしっかりと伝えていきたいと考えています。
そして、それができるようになるために国が「学校」という機関を用意してくれたという認識が大切だと思います。
なんだか説教臭くなったのでここらへんで辞めます。
ただ一つ言えるのは、知識や知恵はいくらあっても邪魔ではないということです。
大切なのは、なぜ知識や知恵を得ることが必要なのかをしっかりと考えていくことだと思います。
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。
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