発達障害を持つ人の苦悩
皆様
おはようございます。
最近は、日に日に相談が入ってきて忙しくなりつつあります。
最近は、はぴっとのカウンセリングのシステムが、ちょっとニーズと合っていないと考えていて、システムの見直しを図っている最中です。
家庭訪問やフリースクールへの接続の支援、学校とのケース会議、医療への付き添い、心理検査など、もっと柔軟に多くの方に利用しやすいシステム作りを模索しています。
多くの方の助けになるような、そんなカウンセリングルームを目指して頑張っていきたいと思います。
ちなみに本の執筆はすでに編集者さんに書き終えた原稿を渡していて、あとは見直しと修正と書き足し・・・という感じになるのかなあと思います。
妻にも読んでもらったところ、「すごくわかりやすくて、不登校の子どもたちの苦しさがわかった」とコメントしてくれました。
たぶん、他の不登校の本ではまずないようなそんな書籍になるかと思います。
発達障害を持つ人の苦悩
私は発達障害の人たちの気持ちがかなり深い部分で理解できます。
というよりも、私自身が発達障害の傾向が強く、彼らの生きづらさや苦しさというのを深いレベルで経験いしているということが大きいように思います。
最近は東田直樹さんの「自閉症の僕が飛び続ける理由」という本を読みました。
↑クリックすると参加申し込みのページにジャンプします。
発達障害の人は普通の人たちと比べてハンディキャップが多々あります。
「空気を読む」と聞くと、多くの人は「その場の感覚や雰囲気」を読むことだと気が付きます。
「なんかこの感じだといわない方がいいだろうな」とか「ああ、この人はこんな風に感じているんだなあ」とかその場で味わう感覚で判断して、話を続けたり、相槌を打ったり、提案したり、面白いことを言ったり、と考えていきます。
しかし、自閉症の人は「感覚的なニュアンスでどう行動するか」がわかりません。
だから具体的にわかりやすく伝えることが大切だといわれますが、それを続けられるとかえって苦しくなることもあります。
彼らは空気が読めないというよりも、「感覚的なものを掘り起こしてどうすればいいか」という部分がうまくつながっていないという方が合っているような印象を受けます。
例えば、悲しくて泣いている人がいるとします。
それは見てわかるというよりも、その人が悲しんでいる雰囲気や空気がこちらに伝わってきて、自然とこちらも胸のあたりが痛くなって、「ああ、悲しんでいるんだろうなあ」と理解します。
しかし、自閉症の人は、その感覚と理解の間がうまくつながっていないために、「なんか変な感じがする」という部分だけはわかるのですが、それが何なのかという理解までがつながらないのです。
だから、泣いている人を見て表面的に「悲しい」とだけ理解したり、なぜ泣いているかわからずに「きれいな涙流しているね」とかえってその人を傷つけるような反応をしてしまいます。
それが人間関係のトラブルになってしまうのですが・・・
最近残念に思うのは、そうした深い部分での理解をせずに、「自閉症の人は場の空気がわからないから視覚的に伝えれば理解できる」「ADHDの人は忘れっぽいから繰り返し言ったり、メモをとる習慣を作ればなんとかなる」と浅い理解だけで彼らをわかった気になり、そして機械的な支援をしてしまっている人が多いということ。
もちろん、そうではなくて深い部分でしっかりと理解できる支援者もたくさんおられます。
ただ、そうした深い部分の理解が行き届いていないケースが多いのが私の中では残念に感じるのです。
そうした現状を少しでも変えたいという思いから、現在アメブロでは発達障害についてお話をしています。
不登校・引きこもり改善ブログ
よろしければどうぞご覧ください。
2月いっぱいは連載物として続けていく予定です。
また、3月7日は発達障害のセミナーを開催します。
3時間2000円のセミナーですが、お釣りがたくさん帰ってくるほどのセミナーになると思います。
3/7 発達障害セミナーin大阪
発達障害は脳の機能のエラーのため、努力や精神論だけで改善できるものではありません。
しかし、工夫と理解によって、彼らが生きやすくできるように一緒に支えあうことは可能です。
そうした視点が持てる人を一人でも増やしていきたいと考えています。
お勧め情報
選択理論心理学会 神戸支部研究会
選択理論心理学の勉強会を行っています。
2時間30分で1000円と、超お得な勉強会です。
神戸三宮勤労会館で開催しています。
内容は講義とロールプレイです。講義は質疑応答を進めながら、ワ
主婦やサラリーマンから、鍼灸師・看護師・ケースワーカー・カウ
最近はキャリアコンサルタントの方が多くみられるようになってきました。
次回の開催予定
2月23日(日) 9:30~12:00
3月29日(日) 9:30~12:00
しばらくは、グラッサーが最後に書いた本、「テイクチャージ」を中心に選択理論心理学のエッセンスを学んでいきます。
不登校グループワーク「クオリティ」
選択理論心理学を学ぶことで不登校のお子さんのより良い関わり方を身に着けていくワークです。残り3回ですが、途中からの参加もお待ちしています。
4回目 1月25日(土) 10:00~12:00
5回目 2月15日(土) 10:00~12:00
6回目 2月29日(土) 10:00~12:00
大阪市福島区民センターで開催しています。
部屋は開催日により異なりますので、↑のURLからご確認ください。
3/7 発達障害セミナーin大阪
↑発達障害についてお話をするセミナーです。
不登校・引きこもり改善ブログ
不登校専門カウンセラーのブログ
新しく作成したブログです。読み応えありで、不登校でお困りの方必見のブログです。
終わりに
発達障害の人たちが幸せに生きる手立てはいくつかあります。
そのうちの3つをご紹介します。
1)安心して過ごせる居場所ができること
2)自分には「これができる」という強みが持てること
3)自分を理解して上手に付き合うこと
これらがあると、幸せに生きていける可能性はぐんと上がります。
ちなみに、知的障害者でもいろんな支援を受けて、家庭を持って子育てを頑張っている人がいるということをご存じでしょうか?
適切な理解と支援は多くの人を幸せにすることができます。
そんな世の中を皆さんと一緒に作っていきたいというのが私の一番の目標です。
もちろん、私の力なんて微力ですが、それでも役立つことができればうれしいと思います。
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。
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不登校グループワーク「クオリティ」
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