【食を読む】古代ギリシャでは、食は哲学マターだった!?
皆様、こんにちは。
食のサステナビリティ研究家
一般社団法人DRYandPEACE代表理事のサカイ優佳子です。
今年になって何冊か本を読んだ中で、「お!」と思ったのがこの一冊。
「いま、なぜ食の思想か」
著者は19世紀ドイツの哲学者フォイエルバッハの研究者。
彼の「食とは、食べるところのものである」という言葉から、食の思想について考え始めたと言います。
和食のユネスコ無形文化遺産登録を考える
まずはこの部分で、引き込まれました。
- 登録の目的は、表向きは食文化の保護だが、実は原発事故によるダメージから抜け出すための経済効果を狙ったのではないか
- 国が個人の食の領域に介入するのはイデオロギー教育ではないか。
- 食育の場で、なぜ和食であるべきとする必要があるのか。
- 和食は日本人のアイデンティティを形成するというが、沖縄やアイヌをどう考えるのか。
私自身、和食は大好きで、実際和食を作ることも多いですが、食育の場で家での食事を「和食」にするべきというのには、実は長年違和感を抱いてきました。
古代ギリシャの食の思想
ピタゴラスがベジタリアンの父と呼ばれるのは知っていましたが、ヒポクラテスもアリストテレスもプラトンもソクラテスも、食や料理のことについて語っているというのには驚きました。
古代ギリシャでは、食は哲学マターだったというのです。
世界初の食の哲学書は、プルタルコスの「食卓歓談集」。
食卓での会話に哲学はぴったり、という考え方。「共食」(と言っても男性だけですが)の場としてのギリシャ的宴会「シュンポシオン」では、いかに対話を楽しむかが重視され、この本では、その中でも食の場にふさわしい哲学的な話題について触れられているとのこと。
読んでみようと思いました。
その後、キリスト教によって、食の秩序化がなされ、さらにはフランス革命を契機に、王侯貴族のものだった美食が市民にも広がり(シェフたちが勤め先がなくなってレストランを開くようになった)、栄養思想をはじめとする食の科学的探求と、食の美学を追求するガストロノミーとが生まれます。
ガストロノミーといえば、日本では食べ歩きをはじめとする「グルメ」のイメージがありますが、食べることの喜びを肯定し、美味しさの秘密を探求し、料理技術による美味の創造的役割を評価する、食の美学ともいうべきものだと著者は言います。
ヒトラーのベジタリアニズム
ヒトラーはベジタリアンでした。
飢餓の時代を経て「食の公共化」を打ち出し、「コーシャ」を動物虐待とすることでユダヤ人の排斥につなげたり、料理はドイツ民族のためのものとするなど、食を政治に巧みに利用してきたという指摘を、非常に興味深く読みました。
いま、なぜ食の思想か
そして、食の思想の歴史を振り返り、今日の食世界が抱えている問題について考えるべきときにきているのではないかと提案し、特に、食がイデオロギーに利用されないこと、また本来の意味でのガストロノミーの復権が大事であるとしています。
この本の視点はユニークで、食に興味がある人にはぜひお勧めしたい一冊です。
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