藤由達藏
「問題は無限、課題は有限。その心は?」【夢が実現するメルマガ】第135号
「問題は無限、課題は有限。その心は?」【夢が実現するメルマガ】第135号
皆様へ
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■1■それは果たして「おせっかい」してでもやりたいことか?(藤由達藏)
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おはようございます!!
夢実現応援家®の藤由達藏です。
ちょうど、一昨日、昨日と大学入試のセンター試験がありましたね。大学入試制度の改革で、今回が最後のセンター試験だったとか。高校三年生の我が次男もセンター試験を受験しておりました。結果はどうなることやら。
さて、かつて私が大学受験の勉強をしていたころのことです。受験科目に「小論文」というものがありました。当時、「小論文」入試対策のため、新聞の連載コラムを要約して200文字にまとめるということをやっていました。
そのコラムは、毎日様々な識者が登場し、自分の専門分野の課題とその解決策を提案するというパターンが決まっているようでした。ある日は、森林保護の政策についての提言、ある日は教育制度改革についての提言、またある日は、造船業界の課題に対する提言、といった具合に、毎日異なる分野の識者による提言が載っていました。
毎日要約をやっていて気づいたことがあります。
それは、
「世界には無数の問題があり、問題のあるところには必ず、その問題の専門家がいる」
ということでした。どの専門家も、世界で最も重要な問題は、自身の取り組んでいる課題であり、世間の人はその問題の重要性に気づくべきである、と訴えていました。
つまり、この世の中には、問題が無限に溢れているのです。
世界中の問題に優先順位をつけるのは、人間です。全世界共通の優先順位など存在しません。誰かの眼から見た優先順位しかないのです。
うっかりするとどの問題も重要で、取り組まなければならないもののように感じられるかも知れません。
しかし、そこに問題があるからといって、何でも手を出していったら時間がいくらあっても足りません。一日は24時間で、一年は365日。しかも私たちは、いつまで生きられるのかわからずに生きているのです。
問題は無限ですが、私たちが取り組める課題には限りがあるのです。
だからこそ、さまざまな問題があるように思えて溺れてしまいそうなときは、心を落ち着けて、自分の胸に聞いてみましょう。
「私が心の底からやりたいことは何だろう?」
心の底からやりたいこと、というのを言い換えると
「おせっかいしてでもやりたいこと」
としてみるとより一層わかりやすくなるでしょう。
「おせっかい」というのは、人から求められなくてもついつい見ていられずやってしまう行為です。「おせっかい」したくなる問題があったとしたら、それこそあなたが心の底から取り組みたい課題でしょう。
無限にある問題と、自分が取り組むべき課題を区別するといいでしょう。
問題は無限にあります。
ある1つの問題は誰かにとっての取り組み課題かもしれませんが、あなたの課題ではないかもしれません。「おせっかい」したくなる課題から、ちょっと協力してみたい課題や、見過ごすのはあまりに忍びないという課題まで、関わり方はさまざまでしょう。
何をしていいかわからないと思ったときには、
「それは私が取り組まなければならない課題か」
「心底やりたいことか」
「おせっかいしてでもやりたいことか」
を自問してみましょう。
好評発売中です!
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■2■ ブーバー曰く「すべて真の生とは出合いである」(藤由達藏)
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2019年の9月頃からマルティン・ブーバーの『我と汝・対話』(岩波文庫)を読んでいます。まさにコーチングにおける人との関わりを語っているように思えるので、ブーバーのファンになってしまいました。
ブーバーのことについてもっと知りたいと思っていますが、このメルマガでは、ときどき、ブーバーや『我と汝・対話』についての話題も書いていこうと思っています。
『我と汝・対話』という本は、「我と汝」と「対話」という二編の論考を収めた本です。ブーバーの主著と言われているのが「我と汝」です。
この「我と汝」は、とても魅力的な本ですが、表現がとても文学的です。詩的な表現がこれでもかこれでもかと出てくるので、想像力を働かせてその真意を読み取ろうと努力しないとわかりにくいところもあります。
それでも、その言葉づかいにしびれてしまうのも事実です。
たとえばこんな言葉。
「<われ>は<なんじ>と関係にはいることによって<われ>となる。<われ>となることによってわたしは、<なんじ>と語りかけるようになる。
すべて真の生とは出合いである。」(P.19)
これだけ読むとよくわからないかもしれませんね。
私たちは、一人の人格を持った個人として生きていると思っている人が多いと思います。そして社会は、まず個人があり、その個人があつまって構成されているとイメージする人も多いと思います。
しかし、ブーバーはその逆を言っています。
私たちは、他者と全人格的な交流関係である「われーなんじ」という関係をもったとき、つまり本の表現では「<なんじ>と関係にはいることによって」、はじめて人格としての<われ>となるのだ、というのです。
思えば、私たちが生まれたときのことは大概わすれています。
しかし、生まれた当初、赤ちゃんというのは、世界と一体化しており、世界が自分だと感じていると言われます。自他未分離の状態です。母親も自分の一部であり、なにか寒ければ泣き、おなかがすけば泣く。そうすると世界が自分を満たしてくれる。世界と自分は一体です。
それが、母親という全人格的に関わってくれる存在を知覚し始め、自分と母親は別の存在であるということを理解し始めて、自他分離が起こります。
やがて思春期になって自我が確立されると一般には言われています。
しかし、ブーバーは、そんなモデルを想定していません。世界と自己との関わり方によって、自我自体のあり方が異なるのだというのです。
もともと母親と子の間の親密で相互に交流し全人格的な出合いを体験し、<われーなんじ>の関係をむすび、そこで<われーなんじ>における<われ>を確立すると考えているようです。
その後、世界が広がるにつれ、いつしかどの人間関係も<われーそれ>にすべりおちてしまうといいます。<われーそれ>というのは、他の人を「物の一部」としてみるような関係の仕方です。
自分にとって利用価値があるか、つきあったら損か得かという観点から評価し観察する関係です。「あいつ、使えねえよ」というセリフはまさに、<われーそれ>の関係にあることを示したものです。
<われーなんじ>は、相互に影響を与え合い、全人格的に向き合う関係です。そのときに、人は互いに「出合う」とブーバーは言います。
だから、先ほどの引用文で
「すべて真の生とは出合いである。」
といっているのは、私たちの人生は<われーなんじ>の関係をむすぶ「出合い」なしには成り立たない、ということです。<われーそれ>の関係に「真の生」はない、ということでもあります。
そうは言っても、人生そんなに生真面目に堅苦しく常に密度濃くいきていくことなどできないということはブーバーも理解していました。だから、<われーなんじ>の関係を取り戻すことに意味があるのだとして「我と汝」を書いたようです。
だいたい、
「主張があるということは、現実がその主張通りではないからである」
ということは言えますね。
誰もが<われーなんじ>の関係を結び合って、「真の生」を生きていたら、わざわざ「すべて真の生とは出合いである。」などと言う必要がないからです。
人間関係に疲れて「あいつはいやなやつだ」とか「あいつつかえない」とぼやいてもかまいません。それもまた自然なことです。
でもそれだけがすべてだと思って絶望してはもったいない。
ブーバーの言葉を思い出してください。
「すべて真の生とは出合いである。」
人と真に出合う生き方をすこしでもいいから取り戻しましょう。
心の許せる人間関係を育てていきましょう。
今、身の回りに、そんな心を許せる人間関係がなかったとしても、新たな人と出会っていって、その関係を育んでいきましょう。
ここまで書いてきて、なぜ『我と汝・対話』の中では「出合い」という書き方をするのかがわかったような気がします。ばったりと出会うときの「出会い」と区別して、<われーなんじ>の関係を持って出合うことを「出合い」と言っているのでしょう。
ネットでブーバーの名言と検索すると
「すべて真の生とは出合いである。」
が紹介されていて、人との出会いが人生を変える、という意味に理解している人が散見されます。これは、名言だけ取り出して自分なりの解釈をしてしまっているのでしょう。
ブーバーが言いたいのは、巡り合わせのことではなく、人との関係の結び方のことだったのです。
今回、有名なブーバーの名言「すべて真の生とは出合いである。」も紹介できました。また、ブーバーについては書いていくことになりそうです。
ご感想などいただけましたらうれしいです。
ご感想は、こちらまで。
gonmatus@gmail.com
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■3■ 魂が悦ぶ®出版実現カフェ開催します!(藤由達藏)
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では、来週のメルマガも、お楽しみに!
(株式会社Gonmatus「夢が実現するメルマガ」編集長 藤由達藏)
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