No.345:心のすき間を埋めないことで、見えてくるもの。
心のすき間を埋めないことで、見えてくるもの。
空虚さを表す「心のすき間」という比喩がありますが、それに対して、決してやらない方が良いことは、それを何かで埋めようとすることです。
アルコールやセックスや美食などの快楽に走って憂さ晴らしをする。わざと明るく振舞って、何もかも忘れようとする。学習や仕事に打ち込む。などなど世間の人はあるとあらゆる手段を使って、すき間を埋めようとしますね。
そして、まるで何もなかったかのように、むしろとても明るく振舞う。そうして自分で自分がわからなくなってゆきます。心のすき間は、おのずとなかったことにされてしまうのです。そんなことをしていると、自分の持っている免疫力や治癒力を弱めてしまう、ということにあなたは気づいているでしょうか?
肉体的な傷もそうですが、少し我慢してそのままにしていると、やがてそれは少しずつ治ってくるものです。自然な治癒力を持つ私たち人間の力を、いやしのパワーを、もっと信頼することです。
そして、こんなときこそ静かに坐って目を閉じ、「無心にゆだねる」を実行して見ることです。
痛みをゆるす、という経験はあるでしょうか? もしあったら、それについて話してください。
もしなかったら、なずそうなのかという観点から話してみましょう。
The禅:探求の森
斎藤ダソ
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