行動する仕組みの作り方・育て方講座
こんにちは、行動アシストラボの矢野です。
問題解決(または目標達成)において最も重要なのは、問題(目標)をその人の成長のきっかけとすることだと考えています。
世の中にはたくさんの問題解決のアプローチがありますが、それを踏まえ、いま
「適切な行動を形成し、必要な場面で使えるようにする技術」
を学ぶべきタイミングなのではないかと感じているようでしたら、この講座がお役に立てるはずです。
よかったら続きを読んでみてください。
問題が解決するまで粘り強く取り組むことができない
内面的アプローチ、例えば認知面に働きかけることで思考のクセをより良い方向へ改善する方法は、人の心理的負担を軽減したり、モチベーション高めたりすることに役立ちます。
しかし、そういった内面の改善を実際に「行動を変える」ところまでつなげるには、ヒトの行動の原理原則に沿った方法が求められます。
そうでないと、行動の原理原則に反していては上手くいきませんので、”たまたま行動が変わる”のを期待するしかなくなります。
あるいは行動の原理原則を知っていて、短期的な行動変容には成功するという場合もあるでしょう。
短期的に行動を変えることは、それほど難易度の高いことではないからです。
ただ本当に大切なのは、目先の行動が変わることではなく、その人の抱えている問題が解決に至るまで(あるいは目標を達成するまで)、粘り強く取り組み続けることです。
短期的な行動変容では、問題解決の途中で挫折してしまうことも多々あります。
その結果、せっかく頑張ったのに成果を手にすることができず、それまでの取り組みについて「挫折した」「失敗した」という評価をしてしまい、また振り出しに戻ってしまうのです。
問題解決に役立つ行動を作り、育てることが大切
行動の問題を解決したいのであれば「問題解決に役立つ行動を作り、育てること」を念頭においたアプローチが必要です
行動を作り、育てることを通して、その人の問題解決能力を伸ばすことを目的とするのです。
成長とは「今迄できなかったことができるようになること」「今迄よりも質の高い活動ができるようになること」です。
目先の行動の変化よりも、成長することを目的とすれば、いずれ「この問題は解決できて当たり前」という状態になるでしょう。
行動を作り、育てるとはそういうことです。
外部からの継続的な支援がなくても、自然に実行できる行動を増やしていきましょう。
目先の行動だけが変わるのではなく、最終的な問題解決を見据えて、行動レパートリーが拡大するように支援しましょう。
行動の学習メカニズムに基づいた成長のプロセス
行動レパートリーの拡大を支援するために知っておきたいのが「人はどのように行動を獲得するのか」という行動学習のメカニズム。
分かりやすい(しかし長続きしない)目先の行動変容に注目してしまった結果、行動が生起する条件が限定され、日常においてその条件が満たされることが殆ど無いという事態に陥ります。
そうではなく、地味で分かり難いかもしれないけど、長期的で自然な行動変容を促すことが大切です。
これからも続く日常の中で、必要に応じて行動が生じるようにすることに、行動変容の価値があります。
そんな支援をするためには、行動科学に則った「環境面にアプローチする方法」と、問題解決に至るまでのプロセスを意識した「行動の育て方」の2つを学んでおきましょう。
もしすでに何らかの手法、例えば認知面にアプローチする手法や目標設定の手法等を使っているのであれば、行動を育てるアプローチとの相乗効果も期待できます。
内面・行動の両方で変化を実感できれば、それはより強く印象に残る成功体験となり、その先の人生で役に立つ貴重な行動的財産になるでしょう。
本講座の主な内容
本講座で学んでいただくのは、当然ながら「長期的で自然な行動変容を促す、行動する仕組みの作り方・育て方」です。
知識・理論もお伝えしますが、それよりもワークに力を入れていきます。
知ることよりもできるようになること、知識よりも技術に重きをおいています。
▶ 1. 行動を作り、育てるとはどういうことか?
- 行動の問題と循環理論
- 短絡的な行動変容が持つ問題
- 本質的な問題解決には”成長”が伴う
- 行動を作り、育てるアプローチが目指すもの
▶ 2. 問題解決の8割は「問題の定義」にある
- 問題をどう表現するかで”その先”が決まる
- 解決すべき問題はどこにあるのか?
- 問題を行動で定義する(過剰行動と不足行動)
- 行動の連鎖を探れば変えるべき行動が分かる
- 問題発見のプロセスを訓練する
▶ 3. 問題を「行動力のフレームワーク」で分析する
- 行動力のフレームワークとは
- 問題となる行動を繰り返してしまう理由を分析する
- 適切な行動ができない理由を分析する
- 行動の「裏側」も視野に入れて全体を分析する
- 行動の機能にこそ真の理由がある
▶ 4. 学習プロセスを意識した行動の改善策を作る
- 行動力のフレームワークを使って改善策を作る
- 技術1. 標的行動と手がかり、記録で行動を変える
- 技術2. 基準設定と自己評価で行動を変える
- 技術3. 動機づけと強化要因の導入で行動を変える
- 短期的な変化で終わる改善策
- 学習プロセスを意識すれば「成長の伴う改善策」が分かる
- 行動の改善プロセスを訓練する
▶ 5. 行動を「入れ替える」という発想で新習慣を作る
- 習慣化された問題
- 問題行動を減らさなくても問題は解決する!?
- 代替行動分化強化
- 他行動分化強化
- 行動を「入れ替える」習慣化のアプローチ
▶ 6. 行動の作り方、育て方
- 問題解決の全体プロセスを整理する
- 行動の作り方、育て方というアプローチが目指すもの
▶
担当講師
矢野浩史(行動アシストラボ代表理事/研究員)
日程と参加費について
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日程・場所
2/24(日) 13:00〜17:30
都内会議室 または zoom.us での遠隔参加
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参加形式
会場に来場しての参加
または
zoom.usを使ってのご自宅等の遠隔地からの参加
※zoom.usはSkypeのようなビデオ会議ができる無料のツールです。
お申込後にオンラインのミーティングルームのURLをお送りしますので、
そちらをクリックしてインストール&参加いただけます。
詳細な参加手順につきましては別途ご案内いたします。
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参加費
16,200円(税込)
※お支払い方法はPayPal(クレジットカード)または銀行振込となります。
最後に
一般社団法人行動アシストラボ(以下、ABA-LABO)では、応用行動分析学を中心とした勉強や研究、実践などを行っています。
行動に関する悩みは、誰もが抱えているのではないでしょうか。
学校や家庭、職場、その他の社会生活において、自分に対しても、周りの人に対しても。
・やる気はあるのに、続かない
・つい怠けてしまう
・習慣化したい
・どんどん行動できるようになりたい
・周りが思うように動いてくれない
・いくら言っても行動しない
これらの悩みを、人間性や意識などのせいにしてはいつまで経っても解決せず、そればかりか、自分や周りの人が嫌になってしまうことになります。
行動には原理原則があり、その知識を学び、技術を身に付けていくことで望ましい「行動」を増やし質を高めることができるのです。
ABA-LABOでは、
行動、とりわけ「人」に関するものを中心に知識や技術を高め、社会生活においてより質の高い行動を増やすことを目的に活動しています。
これらの活動を通して、あなたの行動についての課題に、効果的な貢献ができれば大変嬉しく思います。
開催要項
開催日時 |
2019年2月24日(日)
開場 12:50
開始 13:00 終了 17:30 |
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場所 |
ウィン青山1115号室 東京都 港区南青山2-2-15 ウィン青山内1115号室 |
参加費 |
「行動する仕組みの作り方・育て方講座」 参加費 16,200 円 |
お支払方法 | |
定員 |
5 名 |
申込受付期間 |
2018/12/30(日) 08:32 ~ 2019/2/24(日) 12:50まで |
主催者 |
一般社団法人行動アシストラボ |
お問い合わせ先 | 矢野 浩史 |
お問い合わせ先電話番号 | 080-4324-5830 |
お問い合わせ先メールアドレス | info@aba-labo.org |